シャッターを押して、手ごたえがあった場面は必ず覚えているものだが、ダメだろうなと思ってシャッターを押した結果が思いのほか良かったりする場合もある。今回はそういう画像が多くて驚いている。
生態観察には向かない強い西陽の中で、非常にコントラストの強い画像が幾つか撮れていて、それはそれで野鳥写真としては面白いかもしれない。
今日からシリーズで数種をアップしたい。まずはタゲリ。このきわめて日本画的な色彩を持つ優雅な野鳥は、必ず数羽以上の小群で移動する。
綺麗な色彩に似合わず、刈り取りの終わった畑の土に顔を突っ込んで土の中の虫などを食べる為、常に撮影するくちばしには泥がついている。
このタゲリの面白い動きは、畑の中で移動する際に良く観られる。じーっと立って顔をこちらに向け、なかなか動かないが2~3歩動いて、またじーっとする。そうしてまた1分ほどすると思い出したように数歩動く。昔子供のころやった、「ダルマさんが転んだ」のようだ。
ダルマさんが転んだ・・・で、鬼になった気分?だんだん近寄って来る。
ピ~ッ!と見張りが鳴くと、一呼吸おいて一斉に飛び立った。
反対側を視たら、トラクターが迫って来ていた。
平気でその前を横切るタゲリ。
多分、農夫もタゲリもお互い慣れているのだろう。