しかし、大自然環境の優れた南九州と違って、関東の武蔵野に在る住宅街を流れる小川と言っても良い野川に棲むアオサギは、大きな魚ばかりを狙っていては生存できない。
今回の観察は偶然、いつものコンデジではなく、Canon7DMarkⅡ+中望遠ズームレンズを装着したカメラを背負ってランニングの途中で出遭ったアオサギの生態だ。
いつもはコサギやダイサギ同様、ジーッと水面を見続け、瞬時に頭を移動させ水中の魚をゲットするアオサギが、この日はなぜか土手の草むらをジーッと見続けていたのにまず気が付いた。
20秒ほど草むらを見続けた後、抜き足、差し足の要領で音もなく草むらの茂みに近づき、サッと頭を茂みに突っ込んだ!
顔をこちらに向けた瞬間、太めの紐の様なものを咥えていたので、トカゲか何かをゲットしたものだと思ったが、パソコンで拡大して視てみたら、大きな山ミミズの様なものだった。太ミミズには長さ60cmくらいになるモノなど在るらしいが、アオサギのくちばしの長さより少し長めだったので20cmは在るだろうか?
関西には青い大きなシーボルトミミズというのが居るが関東ではヒトツモンミミズが一般的。水辺や草地に多い様なので、このアオサギがゲットしたのもこのフトミミズの一種だと思われる。
魚ばかりを狙って生きていると思われたアオサギの意外な生態の一面を垣間見ることが出来た。同時に恐竜の面影がしっかり残っているその姿画像が撮れていた。
熊本の江津湖でアオサギの大型魚採餌シーン。
東京武蔵野の野川で、約2分間注目後草むらに首を突っ込んだアオサギ。
何かを咥えて顔を上げた。
くちばしで咥えたのは・・・・。
大型のフトミミズだった。
まさに餌を咥えた恐竜の眼つき
野川の水で洗う。瞬膜が閉じているのが見て取れる。
首を振って水を飛ばす際も瞬膜が閉じている。
おもむろにミミズを呑み込む
これで、一回の食事の完了!
鳥類の先祖が恐竜であることは知られているが、現在の鳥類に似ているいくつかの恐竜をご紹介!いずれもジュラ株式会社の「恐竜のデジタル図鑑」から。