2016年1月18日月曜日

野鳥生態観察に最適な連続写真。 The continuous picture most suitable for wild bird ecology observation.

 昨日のカワセミの採餌ダイブ連続画像に問い合わせが数件あった。いずれも非常に生態が判って良かったと言うお褒めのメールだった。中には合成の方法、造り方等の問い合わせもあったが、これは一朝一夕には出来ないので、基本だけ伝えて後は場数を踏むことだとアドバイスした。

 例えば手前に向かってくる連続撮影はピンがボケやすいし、斜めにダイブする動きをレンズでフォローすれば、最初と最後で背景が上下で欠ける事になる。勿論アップで撮れば撮るほどそれが激しくなる。したがってヤマセミにしろカワセミにしろ、ダイブの様子を連続写真で合成するにはアクションの起承転結が同じフレームに入ることが望ましくなる。そうなると遠めに引いて撮影する為、どうしても解像度の高いカメラ、つまりはフルサイズのカメラが必要になってくる。

 それだけを追いかけて撮る場合は別だが、普通の野鳥の生態画像を撮りながら、たまたまチャンスが到来したので撮るという場合は、撮れた画像の後処理を考えながら色々な事柄に注意する必要がある。普通に野鳥を撮り慣れた方であればそう難しい問題ではない、誰でも可能だろう。

 例えば、スキーの滑り方においてのテクニック解説に、動画より連続分解写真の方が説明しやすいという。学ぶ方もターンの各ポイントでの注意事項が連続写真のそれぞれのカットごとに集中できて判りやすいのだそうだ。これが動画だと注意ポイントで「はい!そこで止めて!」とストップさせつつ解説が必要になるので結構難しい。

 野鳥の生態を観察するのも、これと同じだ。ダイブの途中で主翼をどのように調節しながら採餌に向かうのか、分解写真の方が判りやすい。

 今日の画像は昨日のカワセミに続いて、横方向のヤマセミの採餌ダイブの連続合成。
場所は熊本県球磨郡相良村の川辺川、土手の上から手持ちで撮影。見事に獲物をゲット!

ダイブして水から飛び出しの瞬間!手前にお気に入りの留まり木が在るので、必ずこちら向きに飛び上がって来てくれる。警戒心を持たない場合の野鳥ほど面白い存在はない。

撮影者を認識していればこその正面画像。こういう絵を撮らせてくれるまで慣れるには結構時間と工夫が必要だ。

何?まだなんか用?と言っている訳ではない。しかし距離30m在るか無いかの距離。勿論生きた天然生魚を餌とする野鳥だ、餌付け等絶対に不可能。ひたすら慣れてくれるのを待つしかない。