育雛中の採餌行動が一番頻繁に営巣ポイントと採餌場の往復を行うのだが、今回の観察中は営巣ポイントから飛び出してアッと言う間に巣に戻る行動を繰り返している場面に遭遇した。一回のフライトが6~7秒という短さ、此れは育雛中の1分以上のフライトに比べると極端に短い。距離も非常に短い、せいぜい巣から30m程度だ。
最初は単純に手近で済ませているのだと思っていたが、実はそうではなかった。逆方向に場所を換え観察をしてみてよく判った。巣の出入り口に親鳥が居て並んで教育をしているようだった。
ブッポウソウは雌雄同色といわれているが、雌雄で大きさはどのくらい違うのだろう?観察した2羽は親子だと思うが、もし此れがつがいの雌雄であればまったく此のレポートはウソになってしまう。野鳥の観察はそういう部分で難しい。
手前・幼鳥、奥・親鳥だと認識している。明らかに大きさが違う。
こうして並んでくれると更にその差は歴然。特にくちばしが違うのが良く判る。
2時間ほど横に並んでいた親は一度も空中採餌に出なかった。そのうち奥へ引っ込み、幼鳥だけが一生懸命単独で採餌の練習に飛び出していったが、じーっと飛んでいる虫を注視して動きを見ている様が良く判った。ちゃんと見極めて飛び出しているのだと感じた。決して空中にいい加減にでて鉢合わせした虫を偶然捕らえているのではないような気がする。成鳥になれば別だろうが。
飛び出した直後の姿勢
虫を捕らえる直前は口を開いて少し姿勢が立つ様だ。
これからは旋回しながらキャッチした連続撮影、一旦高度を下げてスピードをつけ、上昇しながら羽虫を下から空抜けで狙うと見た。
翼端がファインダーから外れてしまったが、キャッチする直前。
ターンした時には既に虫を加えていた。もっとも虫をキャッチできたからターンしたと理解したほうが早いだろう。
旋回中は羽ばたく必要が無いので同じ姿勢のままターンしていく。
日差しが強いのでコントラストがとても強い。しかし小鳥と違って猛禽類のようにも視える。
角度で色の変わる綺麗な野鳥だ。