今年は7回の人吉撮影行を行っているが、2月に行った時、奇妙な野鳥に遭遇した。人吉市内の西側に位置する万江川の球磨川本流に流れ込む交流地点附近で異様に目立つ色の、小さな野鳥が目に入った。鳴き声はシジュウカラだし、一緒に飛び回っているのも普通のシジュウカラだった。ただしジョウビタキのメスが異様にこの変色個体に興味を示したらしく30分以上も後を追い掛けまわしていた。真っ白ではないのでアルビノ(先天性メラニン欠乏による白子)とは違う白化現象だとは思うがまるでクッキーのような可愛らしい色合いでしばらく魅入ってしまった。
もう一つのケースはキジの変種と思われる画像だ。体はメスの色をしているのに首から上が普通のキジのメスとは違うくらい青、もしくは光の加減でムラサキに見える個体がいたのだ。普通キジのオスは目の周りに赤い肉腫が有るがこれも無い。胴体がメスで首から上が中途半端なオスなのだ。昨日まで日本野鳥の会熊本県支部の方々が埼玉県北本自然公園のケースを研究討議されていたが、似たようなケースかもしれない。
これらが通常の自然界の現象なのか、ちょうど2年前の福島原発の放射能拡散による影響なのか少し不気味さを感じている。北本公園も私の人吉の個体も同じ今年の2月の撮影なので気になっている。野鳥は自然界の環境変化に一番敏感な生き物だという。野鳥ファンはこれから新たな観点からの観察をしなければいけないのだろうか?
Japanese tit with strange color.
とにかく誰が視ても「何だこの鳥は?」だと思う。発見当時はちょっとショックだった。
same as above picture.
元気に鳴きながら採餌するのだが、曇天で暗い褐色の万江川土手のブッシュでこの鳥だけがあまりに目立つので天敵にやられてしまうだろうなと後ろ髪をひかれながら現場を後にした。
Two kind of Japanese tits, normal color is on top, strange one is under.
上の通常のシジュウカラと比較するとその異常さがお判り頂けよう。
Strange colored pheasant, body is look like a female but neck and head is seems Male.
これが万江川土手で遭遇したちょっと変な色のキジ。どう見ても胴体はメスのキジだが首から頭にかけてが青もしくは紫色なのだ。緑色ではないような気がする。しかも目の周りのあの赤い耳ダレのような肉腫が見られない。雉は幼鳥の時から目の周りは赤いはずだが・・・。
Flying Strange colored pheasant.
万江川を飛んで行く変種のキジ。光の関係だろうかやはり首周りがムラサキから緑っぽい。
This is normal colored pheasant.
こちらが普通のキジのオス2枚上の画像と見比べて頂きたい。