2019年1月24日木曜日

真冬の干拓地でオオジュリン。 Ecology of Reed bunting in winter at reclaimed land of southern Kyushu.

 関東地方はこの冬とんでもない乾燥状態が続いている。インフルエンザの流行もこの乾燥に影響され、関連事故が相次いでいるようだ。

 そんな中、夏には北海道や東北で繁殖中,ノビタキ同様頭が真黒になるオオジュリンが、熊本県内の干拓地でも越冬中だ。地図上、気象学的には日本海側に当たる熊本県は冬季には曇天が多いが、積もる事こそごく稀ながら雪が舞う事も多く、干拓地では雪の中野鳥の撮影が出来るチャンスも多い。

 オオジュリンは熊本市内の江津湖でも、不知火干拓地や八代市の金剛干拓地、更には人吉市の球磨川支流部の葦原でも見かける事がある。勿論関東の渡良瀬遊水地などでは非常に多くが越冬している。

 冬季の草むらでは一番数が多い野鳥の一つかもしれない。葦原でパチパチ音がしたら、まずこのオオジュリンが居ると思って間違いないだろう。葦の幹を割って中に居るカイガラムシなどを採餌するのだ。
草むらに数羽いてもなかなか判別しにくいのがオオジュリン。

時にはこうして撮影者をジーッと見つめる事もある。

セッカと違って細い枯れ草の真ん中あたりに留まることが多い。




飛び立つと腹の白さが印象的。





草むらだけではなくこういうロープから餌を探し・・。

地べたで採餌する事も多い。