今回は採餌したのがメスで、オスがそのおこぼれ頂戴には飛んでこなかった。では二匹の魚を咥えたメスはどうやってその二匹を処理しただろう?ヤマセミは一旦地面や岩の上に落とした餌の魚は見向きもせず二度と口にしない・・・と言うのが定説だ。現に球磨川本流で2年前撮影した同時2匹採餌のケースでは1匹を係留してあった川舟の縁に置いたまま二度と口にしなかった。
今回のデータは「続編・川辺川・球磨川流域の山翡翠(仮題)」に必ず掲載する学術的にも証拠写真になる「事件」なのだ。今日はダイブから2匹採餌し飲み込む岩間での飛翔シーン。
3度ほど同じ方向へのダイブを繰り返してくれたが2回は空振りだった。
このときは飛び去るのかと思うほどダイブの飛行距離が長く、40m程飛んだだろうか?
水平飛行の後ダイビングに入った。
橋の上からのダイブと違ってブレーキは殆ど掛けていない。
勢いのまま水中で横に突っ込んでいるのが良く見てとれる。
いつもの通り離水した。
この段階ではファインダーの中で2匹咥えているのは判る訳もない。
尾羽を水面につけて岩へのランディングをする。まさかそれでブレーキを掛けているのか?
で、こちらを向いた顔を見て初めて二匹咥えているのが判り撮りながら笑ってしまった。此処の個体は撮影者の私をすでに認識してくれていて、何かするにも必ずこちらを向いて行う。認識している事イコール警戒しているとは思わない。撮影の際は必ず車から離れないようにしているし、目線が合えばゆっくり手を振るようにしている。勿論向こうは振ってくれないが・・・。
で、この後が4年間撮影してきて初めての衝撃的シーンなのだ、続きはまた明日。