2014年12月9日火曜日

ジョウビタキの採餌生態を観察。 Meal scenery of the Daurian redstart at Kawabe-river side.

 ジョウビタキがいつ飛来したかで其の年の冬の間の気象を占い・予測する地方が在ると聞く。カマキリが卵を産みつける高さより積雪が増えることは無いと言う農業従事者達の昔からの言い伝えは、10年間の記録でほぼ間違いないという話だが、さてジョウビタキの場合はどうだろう?

 今回の人吉鳥紀行ではやたらジョウビタキが多かったのが印象的だ。多かったと言うのは別にカウントしたわけではない、車を停めると眼が合う野鳥としてジョウビタキが多かっただけの話。東京の武蔵野近辺にも今年はジョウビタキが多い。住宅街の真ん中に残る畑にも沢山飛来する。
 カタ、カタ、カタ、ヒッ、ヒッ、ヒッ、あるいはヒーッ、ヒーッ、という色々な鳴き声・音を出してくれるので其の存在はすぐに判る。熊本県の呼び名で「ヒンカチ」というのも非常に納得できる。

 野鳥に興味を持ち始めの頃、江津湖の周回道路でチチーッ!キーッという尻下がりの金属音を聴き付け「すわっ!カワセミだ!」とダッシュしてみたら、自転車のブレーキ音だったり、聴き慣れない初めての鳴き声を聴き付けて、これまた住宅街をダッシュして路面電車の道路に出てみたら盲人用の信号の「鳥の鳴き声」だったり、ドジで失敗談の多い筆者だがこのジョウビタキの声だけは間違えない。

今日のジョウビタキは、今まであまり遭遇していない「採餌」の場面の画像。
10mも無い距離で蔓植物の実の傍に飛んできた。こちらは上下迷彩服で畑の畦座り。

其の枯れた実を幾つか食べていた。

時々、鳴き声を上げていたがメスを呼んでいるのか、縄張りを主張しているのか。

其のうち山肌近くで竹竿の上からブレーキを掛けながら地上に降りて採餌した。