カメラの進化と発達、これはフィルムからデジタルへ移行する21世紀初頭辺りから、その当時一番人口の多かった団塊世代がカメラメーカーの上顧客集団として、一大デジカメブームを巻き起こしたのは誰もが知っている。
さすがに団塊世代も殆どが喜寿77歳を迎え、苦労して手に入れた高いカメラ機材を持ってはいるものの、フィールドへ出かけて朝早い霧の中の景色や危険を伴う高い山に登って山岳写真、はたまたなかなか見つけ難い上動き回る野鳥のすばしっこさに付いて行けず「撮影」そのものを諦めた御仁が既に山ほどいるという。※筆者も遅かれ早かれそうなろう。
更にはカメラが銀塩・フィルムの時代からデジタル・データの時代に替わり、PC操作が出来なければ、加えて画像処理ソフトを操作するスキルが無ければ撮った被写体を自分で観られない、人にも見せられない時代となってしまった。
最近はデジタルカメラメーカーも主力市場の団塊世代層には売り尽くし、既存種では売り上げが止まってしまったため、ミラーレス・デジタルカメラを主力機種に置き換え、今まで主力機種だった一眼レフデジタルを保有している撮影愛好者に機材の全とっかえを迫る横暴さだ。今まで持っていた高いレンズも使えなくするほどの厭らしさだ。
このカメラメーカーの冷たい仕打ちで、重たいデジタルカメラを卒業(=放棄)もういいや!とスマホでの撮影に限定・移行した友を大勢知っている。
もう撮った写真を友と共有して楽しむにはスマホの機能範囲(撮影・SNS投稿)で充分!高くて重たいカメラを背負って、気合を入れて努力するのはもうお仕舞!自分の終活の第一歩はカメラから・・・という友はたくさんいる。
先の限られた自分には他にやること沢山ある(終活)から・・・とカメラ市場も大きく変わりつつあるようだ。この辺りメインのお客だった団塊世代の志向・考え方などマーケティング、商品企画力において日本のカメラメーカーは大きな間違いを犯したようだ。
こういう状況は、団塊世代が去ったらプロ用のハイレベルのカメラ市場は一気に急下落するだろうと思う。ほぼすべての人間が写真はスマホレベルで充分!
SNSを開いてみても出てくる写真は殆どが生成AI系で「生写真」ではないのが当たり前の時代だから・・・になるのだろう。※今まさにそうなりつつあることを毎日痛感している。
まさかこれを見越したのではないと思うが・・・。
一時は写真撮影愛好家たちの発表の場として「写真集制作アプリ」を独自に用意して自費出版さながらの品質の良い「写真集」制作の場を提供して来たキャノンなどは10年ほどで人気のPHOTOPRESSOや、Photo Jewel Sなど終了してしまった。
写真撮影愛好家たちからすれば非常に良い写真発表の場だったのだが、印刷製本業界や写真集販売で生業を立てていたプロ関係者からのクレームが凄かったと聞いた。それと相まって思ったほどそのシステムが経営的にペイするレベルには成らなかったのかもしれない。
話は変わって・・、特に野鳥写真撮影者の優れた方々はいわゆるコンテストと称するフォトコンにはほとんど参加しないという。理由は簡単だ、自分より凄い尊敬に値するプロの野鳥写真家さんが評価するなら分かるが、多少写真をかじっただけで「審査員」の席に並んでいる御仁たちより余程自分の方がすぐれた野鳥撮影者だと思っているからに他ならない。
数年まえ、国がバックアップする内閣総理大臣杯を頂く写真展に、朝早く寝ている水鳥を騒いで驚かして飛ばし、その飛び立つ様を撮影した写真が特選に成ったことが有った。
なおかつその受賞者が撮影の経緯を自慢気に述べ「してやったり!」を言ったというのだから、写真を判断する審査員達が如何に無知無能で自然(保護を含む)を知らないかがある方のTwitter投稿でバレてしまった。この一件は審査員の名前付きでSNSで大炎上したという。この件はこのブログでも糾弾した。
これ以降この手のコンテストには誰も応募などしていないと聞いた、特に自然相手の野鳥撮影者たちは・・・。写真コンテストや公募美術展というモノには概ねウラがある。
同時に数の多い団塊世代(カメラメーカーにとっては最大の顧客層)がカメラにハマって集中・切磋琢磨した結果、筆者の聞く限り一時期など野鳥、昆虫、景色、鉄道などの多くのジャンルでなまじのプロより凄い写真を沢山発表するノンプロが続々出てきたそうだ。
正直筆者も色々な写真家さんの野鳥の写真集を観ては憧れ、参考にし、技を盗み努力してきたが、最近は目立った写真集が無い(あっても高すぎる)。もう時代はデジタル、ネット、SNSの全盛になったのだと思う。
だから筆者も2013年に始めたこのYAMASEMI WEB BLOGで撮影成果を発表し、アナログな生き方をしている野鳥好きの仲間にのみ、紙の写真集を自費出版して無償でお配りをしている。※写真展開催の時など特別な場合は販売もしたが、印刷・制作費の原価でお分けしており、利益はまったく上げていない。
CanonのPHOTOPRESSOの時代にこの辺りが顕著だったせいで、Canonもたったの10年ほどで終了してしまった。
以下はそのネット情報= https://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/campaign/1338371.html
「PHOTOPRESSOは、オンラインでオリジナルのフォトブックが作成できるサービス。同サービスサイト上で作品を公開したり、家族や友人と共有したり、また作成したフォトブックを販売したり(オンザマーケット)といった様々な使い方に対応したサービス。一般ユーザー向けには2011年からサービスを開始していた。
フォトブックの作成では24種類のテンプレートからレイアウトが選択できるほか、表紙のデザインは3種類の写真・タイトルの配置が選択できる。書体はゴシック、丸ゴシック、明朝、楷書の4種類から選べる。
ブックデザインは雑誌のようなスタイルが特徴だとする「Grande」(B5変形サイズ:242×182mm)とジャケットと帯がつくソフトカバータイプの「Trad」(B6サイズ:182×128mm)から選ぶことができる。作成できるページ数はGrandeが16~100ページ、Tradは40~204ページまで。
なお同社は、キャンペーン期間終了後の10月1日以降にはブックの新規作成・再編集ができなくなるため、編集中のデータがある場合は9月30日23時59分までに完成するように注意を促している。このほか、サービス終了日の12月15日以降は、PHOTOPRESSOのシステム上からデータが消去されるため、自身のブックデータにアクセスができなくなると案内している。
また、同社はフォトブックサービスとして「PhotoJewel S」も提供しているが、こちらは引き続きサービスを提供していくとしているものの、PHOTOPRESSOからのデータ引継ぎには対応しないとしている。」以上URL表記のサイトから引用抜粋。
筆者もこのCanonのPHOTOPRESSO、Photo Jewel S、で数種写真集を発注、好きな人に配布して喜ばれた。販売はしない。この辺りはプロの方との明確な線引きをしている。
プロの場合は苦労・努力・撮影前から撮影後まで不安が終始付きまとう。アマチュアの道楽の場合は多少そういう部分があっても「最高の1カット!」さえ撮れれば全部消えてしまう。※そう長くは続かないが・・。


