今朝も引き続き台風関連 危機情報!
八代市の親友からは「風も雨も大したことなく中心部が去っていきました、ご心配ありがとう」というメール、昨夜夕方6時だった。
しかし今回の台風は去ったつもりが去ってくれていないのだ。気圧は28日23時現在990hp迄上昇してきたが、風の渦とその雨の強さは止んでいない。
北へ中心が移る事より中心が東へ移動した事の方が怖い。吹き戻しの西からの風が有明海、東シナ海の水蒸気を含んだ空気を運んできて山にぶつかり豪雨となる可能性が高いのだ。
大きな一番外側の雨のバンドが伊豆半島から首都東京附近へかかり続けており、大きな幅広い線状降水帯を形成している様だ。
日本気象協会の予報だと、この後朝9時頃から午後の3時頃まで5時間以上、人吉~阿蘇山に連なる九州山地西側で激しい雨が降り続くと出ている。先ずは昨夜11日過ぎの予報から・・。
台風がノロければノロいほどこの降雨は続くことになる。
一晩すぎて今朝10時の予報(それほど変わっていない)
今朝の段階での午後3時の予報、積算降雨量は相当なものになるのではないか?
こうなると、2日前からの積算降雨量がどのくらいになるか?人吉市のウオーターハザードの数値が非常に気になって仕方がない。2020年7月4日の球磨川洪水災害の後、復興が始まった人吉市内だが、被災以前と同じ場所に同じ高さの建物を建てていないだろうか?市街中心部はウオ-ターハザードの数値で3.5m~5mのゾーンもしくはそれ以上のゾーンなのだ。
人吉市中心部のウオーターハザードマップ 国交省サイトより
もし昨夜からの雨で洪水が再発し、4年前と同じことを繰り返し立て直した建造物が水没したら大変だと思う。勿論そうならないことを祈ってはいるが・・。これは4年前の7月4日の画像で決して今日現在のモノではないので間違えないように!
2020年7月球磨川豪雨災害の際のブログより
我が野鳥撮影、特にヤマセミ撮影に関しての大先輩の人吉の名医が2019年11月頃に平屋建ての医院を新しく建てられた。そうして7月4日の洪水で水没し過去の患者さんのカルテがダメになってしまい医院をたたみ医師を辞められてしまった。
洪水が起きた場合3.5~5mで水没する危険エリアに、何故平屋建てを許可するのだ?建築出来るのだ?もうかれこれ10年以上大変お世話に成っている方だけに、悔しくてたまらない。
今年、東京の国立では富士山が半分見えなくなるからと、施工条例を守り90%以上完成しかかったマンションが地元の住民エゴ・クレームで取り壊すことになった、これとは違うだろう?命にかかわる問題なのだ。
しかし、人吉ではどうしてウオーターハザード3.5~5mのエリアに平屋建てを新築許可したのだ?これはどう見ても行政と建築業者に問題があるだろうと思う。国交省の危機回避のためのウオーターハザードマップ、一体何のために存在するのだ、これを基準に守らねばまったく意味がないではないか?
2020年7月の洪水災害、地元メディアは100年に一度の・・とか言っているが、近年地球温暖化で全世界的に気象が激しくなり降雨・干ばつ・山火事などが頻繁に起きるようになっている事は誰もが知っている事だ。
100年に一度は、今や10年に一度あり得る事が科学者の間でも常識化しているし、世界中で事実がそれを示している。そんな中、ウオーターハザードの数値をまじめに考え、もっと大掛かりで基本的な都市防衛を行う必要があるのではないだろうか?
2020年7月の大洪水で何を教訓に、次起きた際への対策として何を行ったのだろう?ウオーターハザード3.5~5mの所に以前と同じ二階建て建物を建てても決して復興とは言えないのではないだろうか?1階をガレージにするなどして3階以上の頑丈な建物を建ててこそ先を見据えての復興なのではないだろうか?
人間が自然の猛威をコントロールなど出来る訳がない、治水と簡単に言うが、たとえダムを1個作ったとしても「水を治める事」など出来る訳がない。ダムの上流部に降った雨にしか作っても意味がないのだ。この件、今回の台風が完全に終わってからじっくりと述べてみたい。