今日から開催される「ふるさと・やつしろ『わたしと野鳥』写真展」行政・自治体が後援するこの手の「野鳥写真」の公募展は在るようで意外に少ない。
カメラメーカーや写真用品メーカー主催、あるいは観光地主催の「写真コンテスト」は多いが、作品の優劣を競うのではなく「八代市は工業都市だが、野鳥を見てもこれだけ多種多様が居る、自然が豊富なのだ!」というコンセプトが今回の写真展。
だから、野鳥写真図鑑に使うように綺麗だし上手く撮れているけれど、八代市の何処で撮ったか判らない写真より、「あっ!ここ知っている、あそこだ、こんな鳥居るんだ!」的な写真がこの写真展にふさわしいのではないだろうか?
筆者は特にそういった画像を選び出したつもりだ。コメントにも撮影場所を明記した。
野鳥写真に熱中されているバーダーと言われる方々は、トリミングしないで良いような近距離で撮影された作品(鳥は写っているのにノートリと自慢される)や、珍鳥・迷鳥・希少種を撮って優劣を競う方が多いと聞くが、今回の出展作品は日常の地元での撮影が基本的条件なので、八代市にはいないオオワシだのオジロワシ、エトピリカやヤンバルクイナなどの写真は無い。
設営日の昨日は三々五々、地元の八代野鳥愛好会の方々中心で楽しみながら設営を行った。
地元八代市の「野鳥愛好会」の面々と・・。筆者も今日と明日の午前中は会場。
主宰者代表も自ら貼りこみ!ここまでの期間相当に大変だったろうと察する。
主宰者であり、出展者でもある皆さん、設営した作品にすぐ魅入ってしまう。
これだけのレベルの野鳥写真展、筆者もあまり見たことが無い。
会場には大きな花も届き、関係者一同大喜び!「凄いねぇー!」の連発。
まずは、八代市ハーモニーホールでの2日間、素晴らしい野鳥写真と此の大きなお花がお出迎えしている、是非覗いていただけると嬉しい。
自分で撮って、自分でプリントして、自分で設営展示して・・・。自分がモノを作り出す喜びを目一杯感じた「野鳥写真展」だ。その意味からすればこれが本当のクリエーターなのだろう。
凄い人の話を聞いたり、国宝レベルの芸人さんの演技を観たり、名著を読んで何かを吸収したりするのももちろん大切だが、自分の持っている技術とイメージを「作品」に仕立てて仲間と一緒に展示し、観て頂く・・。この楽しさと充実感はなかなか当事者でないと感じられないと思った。