2024年5月9日木曜日

球磨川のヤマセミが獲る魚は日本一大きい。 The Crested kingfisher in the Kuma River catch the largest size big fish all over Japan.

  巣穴掘りの最中にヤマセミが超大物を捕らえて飲み込むまでの様子をご紹介。日本の他のエリアに生息するヤマセミと球磨川のヤマセミの大きな違いは、その捕獲する獲物の魚の大きさにある。

 関東や長野、北海道で数多くのヤマセミを観察してきて、筆者はこれほど大きな獲物を捕らえる場面に出逢ったことがない。

 人吉にお住いのヤマセミ観察者、古江さんも医者の辻先生も似たような大物を捕らえた画像を幾度も撮影されている。

 今日の画像は、まだ球磨川が2020年7月4日の豪雨災害でメチャクチャになっていない頃の記録画像。

 最近の洪水以降のヤマセミの様子は昨年4月に行った際のモノしかないが、目の前で交尾をしてくれた。恐ろしい天災があっても自然界の生き物の生命力は素晴らしいものだと感じた瞬間だった。

 この時の大物はヤマセミの大きさの2/3ほどもあったと思う。飲み込んだ後10分以上飛び立たず、岩の上でウロウロしていた。この時猛禽類に襲われたらひとたまりも無かったろうと思う。

 餌を咥えて岩に着いた状態から飲み込み終わりまで16分間のカットが残っている。

 しばらくは飲み込んだ魚の尻尾が口から出たままだった。今回はこれをじっくりご紹介。

 最初のカットはこの前にいくつかあるが、球磨川の中央部から手前の岩へ来たところからご紹介。この段階で筆者がレンズで撮影していることはヤマセミもとっくにわかっている。

まだ半分生きている状態なので身は棒状でしっかりしている。

まだ生きている獲物は暴れるので、盛んに岩に叩きつけていた。

これを繰り返し、獲物が静かになった所で手前へ来てくれる

より近い場所に移動してくれた

この個体は既に4年間顔見知りで筆者を良く認識している。

獲物が重すぎて岩へのランディングもつんのめりながら・・。

 そうして自慢げにこちらに獲物を見せつけるヤマセミ。これは筆者の自惚れでも自慢でもない。
 10年以上の観察で、ヤマセミが顔を見知って撮影者への警戒心がなくなると、大物をゲットした際は傍に寄ってきて見せつけるし、暇なときは撮影者の様子を観察したりする。

 勿論、警戒心は非常に強いのだが、好奇心も同じくらい強い事を観察していて感じている。だから筆者は人吉市で10年以上ヤマセミを観て来て、ブラインドに隠れて撮影したことは一度もない。

まず今日は此処まで・・。