ヤマセミの生態シリーズ、先週は大物採餌の一部始終をご紹介したが、今回は冬季水深が極端に浅くなった川辺川でのヤマセミ採餌を邪魔するカイツブリとの一部始終。
カイツブリもヤマセミも魚を主食とするのは同じ、水生肉食系野鳥だ。
球磨川は冬季、所によっては川底が見えるほど浅くなる。流れる水量が激減するのだ。そうなると魚を主食とする野鳥同士の餌場争いは激化するし、同類でも採餌場争いは盛んになる。
今回はそういう状況下でのヤマセミ採餌を撮影していて、どうしてもヤマセミが自分の採餌場の中央から退かないカイツブリに手を焼く様子を捕らえた一部始終をご紹介。
野鳥観察においては重箱の隅をつついたようなレポートだが、筆者的には面白くて仕方がない。まず、カイツブリが退かないのでヤマセミが採餌ダイブを途中で中止した場面。
ホバリングするヤマセミが餌を見つけた!
採餌すべく、ダイブ態勢に入ったが
カイツブリが近寄ったので
ダイブを止め
やり直し!着陸態勢の航空機がゴーアラウンド(やり直す)状態と同じだ。
一方、カイツブリは自分が狙われたのかと焦っている様子がおかしい。
明日はやり直して採餌成功の浅い川辺川の様子をご紹介。