奥日光でアカゲラなどキツツキ系の絶対数が年々増加しつつある事は以前にこのブログで述べた。あくまでも何度も通って観察して、撮影した実体験記憶・累積データからの「感覚的判断」である事だけはお許し願いたい。
決して日光戦場ヶ原を碁盤の目に区切って、各ブロックに人を配置して同時刻に数をチェックしたわけではない。
日本の鳥類調査で全国を碁盤の目に区切り、各エリアでの野鳥の数・分布を調査したデータがあるが、筆者はあまり信用していない。
そもそも日本列島は平らでは無く人跡未踏のエリア、あるいはなかなか足を踏み入れられない山岳地帯も非常に多い。その日本列島を碁盤の目で区切って人間の目視報告の集計で各種ごとの生息密度をいくら出しても、実態とは相当はずれていると思うからだ。
事実、筆者が2010年以降14年間にわたりヤマセミの生態を観察している球磨川流域(市房ダム湖~八代河口部)のヤマセミの存在は全国調査データと雲泥の差がある。全国調査の碁盤の目で言えば実態は真っ黒にしてもおかしくないほど密度が高い。
この例に沿って言えば、奥日光戦場ヶ原のアカゲラの数は相当数に及ぶと思う。
そのアカゲラに今回は幾度も出遭い、普段橡林や樺林などの林間に生息しているはずのアカゲラがオープンエアで幾度も姿を見せていたので、是非飛翔シーンを撮ろうと身構えた。
その結果たった4カットだけだが、普段見慣れた林間でのアカゲラではないオープンエアーでのアカゲラ飛翔を収録できたのでご紹介。
フルサイズ500㎜手持ちでの撮影。
開けた場所で普通の野鳥のように留まっているアカゲラ
しばらく様子を覗って飛び立った
高度を下げながら林間へ
この後は薮に消えてしまった。