昨日8月30日の朝は気温が20℃でセミの声は全く聞こえなかったが、昼を過ぎてミンミンゼミ、アブラゼミ、ツクツクホウシ、夕方になってヒグラシが聴こえてきた。
今年はいつもの夏よりはるかにセミが鳴く期間が長いのだが、そろそろ道路の端にセミの死骸が仰向けになっているのを見かけるようになるだろう。
しかし、あれだけうるさく、のべつ幕なしで鳴いていたセミの数は尋常な数ではないはず。ではそのセミは全て夏の終わりと共に林や森の中で死骸が転がって、アリなどの昆虫の餌になったりバクテリアが分解して消えていくのだろうか?
それにしては週2~3度は巡回する野川周辺のいくつかの森林公園を回ってもセミの死骸はあまり見当たらない。アフリカの像のようにどこか秘密の場所に集結して死んでいるとも思えない。
実は理科の教科書で昔習ったのはその通りアリや昆虫・バクテリアによって処理されるのだが、最近それだけではないという事を幾つかの画像が示してくれたのでご紹介。
結構色々な野鳥がセミを獲物として捕獲して食べているのだ。今日は12年間にわたる野鳥撮影の中で撮影したセミ捕獲、食事の画像をお届けしてみたい。
こんなレポートは今までに無いと思うが野鳥の生態撮影という特殊なジャンルの写真撮影をしていればこその結果だと思う。
ブッポウソウ、大きな口を開けてセミをゲットする。
子育ての時期7月はセミを捕る頻度が高い。
三鷹の住宅街でオナガが良くセミを咥えて飛んでいる。
住宅街のセミはモルタルでもコンクリでも留まって鳴くので捕り易いのかも。
ムクドリがニイニイゼミを咥えている。
熊本県と宮崎県の県境付近で7月。
三鷹の住宅街でヒヨドリがセミをゲット。
暫く見せびらかすように留まっていた。
最後はアブラゼミを捕獲して
食べるカラス。重要なタンパク源なのだろう。
夏の終わりに消えゆくセミの何%が野鳥の餌になっているのかは不明だが思いのほか多い様だ。どこかに資料でもあるのなら観てみたい気がする。