首都東京の中心部には意外に多くの緑地帯が存在するが、大正時代に100年計画で造り始められた明治神宮の杜は特にその樹木の多さや奥深さで、野鳥の種類も数も多いことで知られている。
この広大な杜は、殆ど全国各県からの献上樹木で構成されているのだが、意外に赤くなる紅葉(もみじ)の類は多くない。比率から言っても他の名だたる公園や緑地帯よりは秋を彩る紅葉は多くない。
しかし丹念に探して歩くと、木々の間から紅葉樹木のブロックが見える。京都・奈良のような「これ見よがし」の寺院のように「俺が俺が」と主張をしていないが、林内立ち入り禁止の明治神宮では傍に行けない分、自然の中の紅葉の佇まいを遠くから愛でる事ができる。
そういった遅めの紅葉のピークを今明治神宮が迎えている。樹林帯の中で日当たりがあまり良くない紅葉樹木だから、太陽光をもろに浴びるむき出しの観光地の「もみじ」より遅いのかもしれない。
銀杏の黄色でさんざん観光客を呼んだ絵画館前のイチョウ並木とは違い、本物の自然を楽しむには明治神宮が良いのではないだろうか?
そのような中でアオジなど、冬鳥が林内の小径に戻って来た。
休憩所「フォレストテラス」から原宿口へ向かう途中の峡谷部に観られる風景。
外周路で視られる風景。
最初の峡谷部を逆から観ると・・。
外周路での紅葉。
これも外周路で出遭える紅葉ブロック。
外周路ではいつものヤマガラがジージー(爺、爺、)と言って寄ってくる。
パンくずなどではなく、冬の蓄え用にヒマワリの種が喜ばれるようだ。
アオジもそこそこ出始めている。この先急に増えるだろう。