今年の冬の初めはメジロがやたらと目に付く。それもたいがい二羽のつがいで飛び回っている。東京郊外三鷹の我が家にも吊るしてある干し柿目指してメジロを筆頭にヒヨドリやシジュウカラが来るのだが、鳥除けネットを巡らせているので吊るし柿には近寄れない。
干し柿を造り始めてすでに16年が経っているが、過去においては随分大切な干し柿を穿られてしまった。そこで10年ほど前から鳥除けネットを張って鳥害を防いでいたが5年ほど前、ネットの下から入り込んで穿っていた。吊るしてあるのがテラスなのでドアを開けてテラスに出たら、慌てて逃げた二羽のメジロがネットの内側から引っ掛かって捕らえられた。勿論捕らえたのは筆者だ。そこでもう来るんじゃないと言い含めて、マジックで頭に黒い丸を付けたのだが、10分後にはまた干し柿めがけてやってきた。野鳥にも学習能力が有るというのは嘘らしい。
で、そのメジロが近所の山椒の木に出たり入ったりを繰り返しているので、コンデジで撮影してみたら、山椒の実を啄んでいた。
サンショウクイだって実際には山椒の実を食べる訳ではなく、ピリリーという鳴き声が山椒の実をかじった時の刺激的なピリリとする感じに似ているから名づけられたものだろう?実際に山椒の実を食べる訳ではない。でもメジロは食べている…と思ったら、硬く黒い種の部分だった。
植物の繁殖が、野鳥に食べられた種子が糞と共に台地に落ち、発芽して広がるという事が目の前のメジロの行動で良く判った。子供たちへの理科の教材に最適ではないだろうか?
左の方向に山椒の木が見える。
メジロの下にある赤茶色の実が山椒の実だ。
明らかに黒い種を食べていた。
撮影しているこちらへ飛んできたが、ピストンのようにまた山椒の木へ戻った。