ヤマガラはシジュウカラやヒガラに似てはいるが、筆者は昔から一番人間になじみの深い野鳥だと思う。その一番のエビデンス(=証拠)が縁日の夜店でおみくじ引きを手伝っていた事だろうと思う。
筆者は小学校時代九州の小倉市(=現北九州市)で過ごしたが、旦過市場・銀天街などの縁日にこのヤマガラのおみくじ引きをしゃがんでいつまでも眺めていた記憶がある。
そのヤマガラを、こうして70歳過ぎて高尾山でファインダーから覗く自分は、あのブンゼン灯の光の向こうで模型の神社の参道を行ったり来たりするヤマガラに姿を重ねて月日の流れを思い浮かべていた。
ファインダーの向こうのヤマガラも、いつまでも自分を見ている人間に興味を持ったかもしれない。結構長い時間付き合ってくれた。
ヤマガラは冬に備えて、リスのように木の実や種子を松の木の皮の裏や枝の切り口の隙間に隠す習性がある。一方で蜘蛛や昆虫はその場で食べるようだ。今回はその双方らしい行動を撮影出来た。
木の葉のてっぺんで餌探しのヤマガラ
画面手前の雲の巣をジーッと見て観察するヤマガラ。
見えるかどうか?ヤマガラの手前に蜘蛛の巣が有るのだが・・・。
やにわに葉の中へ入り蜘蛛の巣の主を探す。
蜘蛛を捕らえた様だ。
一方でこちらは木の枝の切り口に餌を隠す場所を探すヤマガラ。
木の枝の切り口の樹皮との間に木の実を入れ込むヤマガラ。