この間、東京都小池知事のオーバーシュート~ブレイクダウン発言、緊急事態発言から政府の限定7都府県・緊急事態宣言~全国・緊急事態宣言に至るまでメディア報道はテレビ・ラジオ・新聞・雑誌(特に週刊誌)などのアナログ4大媒体、更にはネット中心の自称関係者を名乗る講師入り乱れての情報が発信された。
ついにはあの山と渓谷社が「便乗商法本」を出すに至っては呆れるばかりだ。「日本の野鳥」「日本の植物」など山登りの本以外に貴重な種類の本を出して独特の出版ジャンルを持っていた出版社だったが、ネットの普及で出版物が売れなくなったのだろうか?こんなモノを出すに至るとは情けない。
ここまでの便乗商法は笑ってしまうが。決して「罹らない」と言っているわけではなく罹っても勝てるというニュアンスなのだろうが・・嫌らしいタイトルのつけ方だ。
このブログ、YAMASEMI WEB BLOGも本来はヤマセミを中心とした野鳥ブログなのに、連日前半は日々変化するこの新型コロナウイルスの件でスペースを割いてしまっている。
この状況下、連日このブログを書きながらテレビやネットの情報を見るにつけ、あまりに一方的な主張・決めつけが多く目に余っていたところ神奈川県医師会の宮川政昭副会長が控えめながら非常に強い危機感でコメントをJ・CASTニュースに投稿されていたので三回ほど読み返してしまった。
そこには筆者が日ごろ気になって仕方がなかったことが整理されて書かれていた。我々一国民はあまりに多く発せられる「新型コロナウイルス情報」を鵜呑みにし、惑わされていやしないだろうか?
ネットで得た偏った情報・主張を鵜呑みにし、さも医学に関する事情通、前からウイルス感染症や伝染した場合の混乱に関して知っていたかのようにふるまい、裏付けも取らずにSNSやブログで情報をまき散らしていないだろうか?
自分も含めて深く反省する意味でこのサイトをご紹介したいと思う。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200418-00000006-jct-soci&p=1
特に筆者が共鳴した部分はこのくだりだ。
宮川副会長のコメントの中から抜粋させていただいた。もちろん全文はサイトから読んでいただきたい。
昨日のこのブログへの反響も結構あって驚いたが、やはり実体験をベースに証拠の在る投稿は興味を引く様だ。男子として用を足す前の消毒・手洗いが重要・・に関しては、驚くほどの反響があったことを報告しておきたい。
誰か専門家の投稿を鵜呑みにしての借り物自己主張で事情通ぶるのは誰にでもできる事。もし引用した情報が間違っていたり、嘘だった場合はデマ情報拡散のお先棒を担いだことになるだろう?その場合は自分で拡散した媒体上で皆に詫びねばならないはずだが、デマ情報を出す人間に限ってそうはしない。
幸い自分の知っているコロナウイルス・ウォッチャーにはそういう輩は居ないが、Twitterなどの投稿を見ていると酷いのがあるようだ。
自粛疲れで、勝手な解釈をもって酒を飲みに出たり、旅行を計画して行ってしまう人々が今後もポロポロ出るだろう。
菜の花だって「出ちゃダメ!」と言っているのに・・。
最近の日本人は「我慢」という事が非常に苦手だ。特に「ゆとり教育」時代に育った人々は、押さえつけられるとパニックに成ったりする。周りに合わせて我慢をすることを教わっていない。我慢しなかったことが命に係わるという実例をいくつか知ることで「新型コロナウイルスの怖さ」を知るのだろう。このあたりから日本における自粛崩れが出てこなければ良いが・・・と団塊爺の筆者は憂えるのだ。志村けんさんの件はその意味で非常に大きかった。
余談だが、小池百合子都知事が「最期に大きなメッセージを残してくださった」と感謝したのを、鬼の首を獲ったかのように非難したメディアがあったが、あれは明らかにメディアの方が悪い。何でも叩けば国民が拍手喝采すると思ったら大間違いだ。
日本の「非常事態宣言」は罰も罰金もないのでいつまでキープできるか判らない。しかしこの未知の新型コロナウイルスに感染しない方法を少しでも早くメディアが取材し統一見解で常識化し、発信することで「自粛疲れ」を回避できるのでは無いだろうか?
残念ながら日本のメディアにその力と資質は無いのかもしれない。政府内閣と厚労省など役所のちぐはぐさ、スピードの遅さ、にがっかりしているのと同じなのだろうか?