同時に別方向へ買い出しに出た家族からの連絡で、有名スーパーではキャベツが1個500円もする、あるいは野菜サラダの材料アルファルファやブロッコリー・スプラウトが全く無いという事で、筆者が行きつけの地元スーパーで手ごろなものを仕入れた。キャベツは257円だったしブロッコリー・スプラウトもあった。新型コロナウイルスの影響はこういった野菜類にまで狭いエリアでの地域格差影響が出ているようだ。これがコロナ便乗商売でないことを祈る。
地元スーパーから200mしか離れていないスーパー・オーケーでは何と3密回避のため店内入場制限をしていて、店内に入るのに30分以上かかる様だった。ほぼ同じ商品を売っているにもかかわらず、一方ではレジに2~3人しか並ばなくて済むのに、一方では入場に30分。この差はどこから生まれてくるのだろう?緊急時のサバイバル、生き延び方に関して現代人は頭がどこまで悪いのだろうかと思ってしまった。
スーパー・OK(=オーケー)三鷹店の入場制限に伴う客の列。店自体は地下にある。
天気も良いので家から2㎞程の距離だし歩いて行ったのだが、途中の道路は大渋滞で車が全然動かない現象が起こっていた。自粛だから遠出はご法度(あくまで法的規制は無いが)というか、我慢をするのが望ましい中、この車の洪水はいったいどうしたことだろう?
三鷹の天文台通りと言われる南北に走る幹線道路。ズンと止まったまま動かない。
もちろんガラガラの路線バスも乗客は1人か2人しかいない。これが長いこと渋滞の列で牛歩状態だった。どこか政府の非常事態宣言がちぐはぐな感じで予想外の妙な効果を生み出しているような気がする。
買い物の後、戻ってネットで見たら、武蔵小山や吉祥寺の商店街が超満員の人出だという。いったいアーケードの店舗の休業自粛はなされていないのだろうか?TVのインタビューやネットのコメントを見ると「渋谷や歌舞伎町にさえ行かなきゃ良いんだろう?」のノリで「有要・有急の買い物だし・・。」と言いながら有名スーパーのレジ袋を持ったカップルが手をつないでくっついて歩いているという。
1週間前の火曜日のアメ横。
アメ横の御徒町口、人っ子一人いない。都心はこういった状況なのに・・・。
日刊スポーツネットからの昨日日曜日の吉祥寺アーケード画像。
共同通信の武蔵小山商店街の画像。
これでは3月の三連休最終日22日、新宿御苑で土ぼこりを上げながら満開桜を愛でていた大勢の人々と一体何が違うというのだろう?
昨日の驚きはこれだけではなかった。
買い物を終えていったん家に戻った筆者は、軽い昼食を摂った後中1日でいつものランニングに出た。コースは静かで自然が一杯のいつもの野川の土手コースだ。1998年国際基督教大学の隣に越してきてから22年間お気に入りのコースだ。
ところが、住宅街を走り抜けて野川へ下る坂道を降りて、腰を抜かしそうになってしまった。自然一杯の野川の方向から嬌声やガヤガヤ人の声が一杯聞こえてきたのだ。
此処は何処?これは何?状態だった、ここ20年で一番の人出の野川土手。
この野川流域は、普段平日は見通しても1~2名程度のランナーやウォーキングの人を見かける程度で、朝夕上空を調布飛行場から離発着する中央航空の伊豆諸島定期便の音が聞こえる程度の静かな自然地帯なのだ。春には桜、秋には紅葉で行楽客も来ることは来るが日曜日でもさほど「人出が多いな」と思うほどの感想は無かった。
紅葉のシーズンでも平日は人が居ない。
霧でも立ち込めれば誰もいない場所が本来の野川なのだ。
これが昨日4月19日日曜日の昼過ぎ。
雪の翌日や霧の日などには誰もいないことが普通の場所なのだ。それが昨日の日曜日、ピクニックなんて、ましてやテント張ってのランチ会だなんて、桜花見の時期はとうに過ぎたっていうのに・・・。元々がゴルフ場だった野川公園の広い草地に展開するのは子供連れのファミリー、若いカップルばかりで、いつも散歩している高齢者カップルや多少歩行に難のあるリハビリ系のウォーキングの方は全然いなかった。
西部多摩川線より下流部の野川も普段の姿はこういう感じ。
昨日の日曜日、ファミリーが川の中の大きな野鯉を追い回していた。
2日前の平日のタンポポ群生エリアの野川公園。
昨日の日曜日のほぼ同じ場所。簡易テントの数は30張以上。
テレビで流す渋谷のスクランブル交差点や銀座四丁目の交差点、浅草や御徒町のアメ横へさえ行かなきゃ良いんだろ?的な政府の非常事態宣言・自粛ムードへの反動なのだろうか?吉祥寺や武蔵小山の商店街へ繰り出すホリデーファミリーと公園へあふれ出したファミリー。外出8割減など夢のまた夢だろう。
政府の専門者会議では、デスクワークで軽く8割減しなきゃ終息しません!と強く言うが、じゃあ実際それを実現させる手法・段取りに関しては?と訊くと「それは我々が考える事じゃない、やる事じゃない。」と軽く主張するだろう。
では、実現へ向けて政府・内閣が効果的な実施プランを立て遂行できるかと言えば、英知を絞った結果マスク2枚配ったり、皆から集めた税金を一律で一人10万円配るくらいで「未だかって無かったような努力をしているし、思い切った施策でやっている」と、胸を張るような政府や首相ばかりだから、この秋も全く望みは無いだろう。
では、実現へ向けて政府・内閣が効果的な実施プランを立て遂行できるかと言えば、英知を絞った結果マスク2枚配ったり、皆から集めた税金を一律で一人10万円配るくらいで「未だかって無かったような努力をしているし、思い切った施策でやっている」と、胸を張るような政府や首相ばかりだから、この秋も全く望みは無いだろう。
メディアも、上空からヘリで人手に関しての現象面を報道するだけではなく、一緒になって危機感を説明し、啓蒙することが必要ではないだろうか?