葉が落ちて枯れススキばかりが目立つツクシイバラ自生地だが、人間から観やすいという事は野鳥の方からも人間を見つけやすいという事で、さっさと気配を感ずると藪に隠れてしまう。
本来やぶの中で生活する野鳥はまず出てこない。ツクシイバラ保存会の方々により相当なご苦労で草が刈られてはいるが、広大なエリアはやはり周回道路・サイクリング道路からのバードウォッチングに成ろうと思う。
ツクシイバラが咲けばセッカやホオジロ、ホオアカ、ヒバリなどが多数集うし、時には旅鳥のノゴマやノビタキなども目にすることが出来よう。しかし今は厳冬期だし、いくら南九州でも氷点下になる朝もまだ多い。比較的暖かい今年の冬はそんな中でもすでに春の兆しが見えているので、併せてレポートしてみたい。
土手道路からツクシイバラ自生地へ降りて右の方へ車の道を行くと、つい最近造られたと思われる自作の表示板が並んでいた。自生地とは言えども並々ならぬ保存会の方々のご苦労がしのばれた。ここで知り合った野鳥愛好家の大石さんなども、一人で時々手入れに来られており全く頭が下がる行動家だ。
まるで日本画のような場面で登場はジョウビタキのオス。
この画像をよく見て欲しい。ススキの穂から風に乗って種が飛ぶ中、ツクシイバラの芽が出て春の訪れを知らせている。目撃者がジョウビタキのオス!
銀色の頭を持つ野鳥はそう沢山いない。ゴージャスだ!
九州ではなかなかお目にかかれないツクシイバラ原生地で越冬中のベニマシコ・オス。
こちらがメス、赤みが無くクルミ色、もしくは栗色だ。
ツクシイバラの間を飛びぬけていくベニマシコ。
この野鳥は非常に面白い。普段藪の中にいるが、何かを警戒すると高い木の梢に上がって周りをせわしなく見張る癖があるのだ。最初の二枚がそれ。
錦町と言えば町の鳥「ホオジロ」この時期でも囀る!既にウグイスも囀っていた。
モズは草原の番長。必ず出遭える野鳥の一つ。