2015年11月22日日曜日

団塊世代の考える最近の出来事。 The recent event that the lump of the baby boomer generation thinks about.

 最近、メディア報道を見ている限り、今までにあまりなかったようなケースが起こって、世界が極めて不安定になっているような気がする。南沙諸島への中国進出、安保法案の国会デモの一件。シリア難民の大移動。ISISによるフランス、ベルギー、マリの大規模同時テロ。

 これらに関する大手メディアの報道、日本のメディアの対応不足、不勉強極まりない貧弱なレポーター、ジャーナリストの報道・解説。片や事実をよく精査しない自己主張ばかりのネット情報。欲しくもない余計な情報がどんどん押しつけがましく増えて使いにくくなるFacebookなど・・・。

 特にFB友達が○○にいいね!しました・・・などと聞きたくもないウザイ情報が多すぎる!何とかならないのか?FBの友達などというものは、元々そんなに深い関係じゃないのだから、その相手が自分との関わり以外で何をしようと知りたくもない。とにかく最近のFBはおかしい、確実に悪いSNSになってきた。

 こんな状態だから余程、情報というモノに対して選別・吟味・比較の心を持って当たらないと大変な状況に陥る世の中になってきたと感ずる。ITの開発普及と情報端末のばい菌の様なはびこりで人間という生き物が今大きく変わろうとしていると思うのは、筆者ばかりではないだろう。

 CA、昔でいえばスチュワーデス上がりの同級生と安保法案反対国会デモの話になった時、面白い事を言っていた。「私、最初シールズっていうからオットセイが集まって何してんのかしらと思ったわ・・。」だと。その挙句にデモに行ってきたという、行ったというより観に行ったのだそうだ。何故か問うと「だって、若い人達が何をやっているのだか知らないけど熱中して行動するって良いじゃない?可愛いじゃない?応援しようと思ったの。」これだ。

 で、行ってどうだったか?訊いたら「ちょっと、聴いてよトイレが無いのよ!死ぬかと思ったわ」何のため、何をしに行ったかお判りだろう?一緒に行った仲間6~7名も似たり寄ったりで感想はとにかくトイレが無かった…だそうだ。あのデモ隊の中の何名がこんな感じだったのだろう?

 今や世の中の大きな集会、民衆を集めたイベント、行動には「メディア受け」を狙った作為的なものが有るに決まっていると思って間違いないだろうと思う。だいぶ前の日比谷公園の年越し派遣村辺りから「ヤラセ」に近い作為的な何かが流行りはじめている。

 何年前だったか、年始3日の箱根駅伝のゴールの後、その足で大手町から日比谷公園まで「年越し派遣村」の現場に行ったことが有る。歩いて20分も掛からない距離だ。

 そこで見たのは、何処とは言わないがTV局の中継車と黒い車3台が立ち入り規制された緑色のプラスティックのフェンスの外側にサーッと停まり、中からレポーターと男の人が出てきて日比谷公園バックに中継を始めた。傍に寄って観ていたら、レポーターがその男の人(実はホームレス役の仕込みエキストラらしい)に「財布の中を見せてください」と言って男の人の財布を覗きカメラで写していた。そうしてレポーターが言った言葉に腰が抜けそうになった。

「皆さん!観てください、この年明けに全財産がたったの千円札数枚に小銭です。この為に年越し村の役割はまだ終われませんね?」と言ってまた来た時と同じようにサーッと引き揚げて行ったのだった。瞬時に思った。日本のメディアって皆ヤラセなのかよ?

 その時、手持ちの財布に入った現金がそいつの全財産って?誰がいつ決めたんだ?家に帰りゃ銀行口座に数百万貯金が有るかもしれないだろ?お年玉をもらったばかりの小学生じゃあるまいに、誰が全財産などもって歩くものか、正月の三が日から・・・。

 テレビから伝わる報道関係の話は殆どがこの類になってしまったようだ。そうして無邪気な老人たち、疑う事を知らずモノを深く考えない若者たちは見事にメディアに洗脳されてしまう。ゆゆしき事態だと思うのだが・・・。

 団塊世代でそれなりに自分なりの生き方をしてきた人達は、65歳を超えて今人生の終局期に入っている。もちろん既に寿命を使い切ってしまった仲間も結構いる。「団塊世代のヤマセミ狂い外伝」でも述べたとおり、団塊世代の人間たちは千差万別で色々なタイプがいる。勿論今のメディアが如何にいい加減でデタラメかを知っている者も多い。しかしその一方で頭の方に出てきた元スチュワーデスたちの様なノーテンキな者達も決して少なくはない。

 こんなことを考えながら、いつの間にANAのボーイング787の座席に座った途端寝込んでしまった。気が付いたらいつの間にやら離陸して、既に熊本市の金峰山を迂回するところだった。横島干拓地や江津湖を眼下に見下ろしながら熊本空港に到着したのだった。

 さて今回はどのような出遭いが待っているだろう?楽しみ楽しみ。休暇村南阿蘇の高いコースのクセして酷い夕食に驚いて、出だしからケツマズイタが何とか気を持ち直して明日から頑張ろうと思う。

 阿蘇の外輪山へ行ってみたが、遠くでノスリがホバリングし、チュウヒだかハイイロチュウヒのメスらしき猛禽が低いフライトでススキの高原を行ったり来たりしていた。とてもレンズで追える距離ではないので撮影はしなかったが、腰の白さ、Vの字飛行、ススキギリギリの飛行などから判断した。

 画像は放牧されている阿蘇の赤牛君!



明日は是非、哺乳類ではなく鳥類の画像と行きたいものだ。