野鳥の生態にはまだまだ判らない自然の驚異が沢山隠れている。獣道や蝶の道が在る様に野鳥にも種類ごとに通過する空間の道がそれぞれの土地に在ると言われている。特にヤマセミはそのテリトリーが非常にはっきりと確立されているので、飛ぶルートや羽休めの場所、晴れた日の採餌場所、雨の日の採餌場所、増水時、渇水時それぞれの採餌場所が決まっている。なおかつそれに時間的行動パターンの把握が必須なのだ。
もう1つ、特に留鳥の場合、年中其処で暮らしているので、彼らの生活パターンの中で「慣れ」という現象が非常に重要な要素を占めている事が最近判って来た。
たとえばヤマセミ。球磨川流域で普段毎日漁をする川魚漁師さんが居る。この方々が作業をしていてもヤマセミは割りに近くに平気で留まっている。10mの距離で舟の清掃をして居る漁師さんの傍らで網を干す竹竿に留まっているヤマセミを何度も目撃している。
しかし画像は未だに撮れない。理由は簡単だ、それを撮影しようとするこちらの存在にまだヤマセミが慣れていないから直ぐに飛び去ってしまうからだ。これを慣れてもらうには最低1週間は同じ時間に同じいでたちで漁師さんと行動をともにしなければ難しい。これを来年以降の課題にしている。
今日のブログ画像は昨日の続き。
くちばしをきつく咥え合ったまま2羽のヤマセミ・オスは上空へ移動「空中戦」に入った。
しかし、下になったほうが充分な揚力を得られず失速し2羽は水中に再び落下する。
なんと上になっていた方は横倒しになってもなおかつ咥えたくちばしを離さない。
さすがに、両者一旦離れる。
再びその場所から真上に飛び上がる2羽のヤマセミ。
辺りかまわずキャッ、キャッうるさく鳴きながら上昇を始める。
上がっていく様を示す為に少し引いてご紹介。
上空で再びくちばしを噛ませ合う、壮絶な戦いだ。猛禽類が足でつかみ合うのとは随分違う。
上になり下になり、水面から8mほどの高さになる。画面には対岸が入る。
川の中程、下に居るヒドリガモ、上空を舞うトビ、いずれも全然関知しない。