2015年3月25日水曜日

北国でしか出遭えないコオリガモ特集。 In Japan, We can see Long-tailed Duck at only northern area.

 今年この北海道を中心とした北のほうでしか出遭えないコオリガモに運よく出遭えたのは、幾度も北海道東部を襲った真冬の爆弾低気圧のおかげだった。今年の気象はいつに無く厳しく、積雪が多い上何度も暴風雪で交通機関が寸断された。九州で言えば台風が毎週末襲うような感じだ。台風の場合は1週間前辺りからコースが予想されるが爆弾低気圧はその発達が2~3日の内に急に発達する為予測が難しい。

 流氷とオオワシ、オジロワシの撮影で人気の野鳥撮影観光船が出る知床半島の羅臼も今年は風が強すぎて流氷が沖に流れてしまい、思うような撮影が出来なかったというより記録的な積雪で散々だったようだ。その流氷が根室に押し寄せて、むしろ根室のほうが流氷で埋まってしまった時期もあったようだ。

 その暴風雪の時に、北風を避けて根室の南の崖沿いにある港、4箇所でコオリガモやシノリガモ、クロガモ、ウミアイサに間近で出遭えたので、そのおさらいをしたいと思う。関東以南では出遭い難い野鳥も居たので、今年の真冬の北海道は大収穫だった。次回は少し長めに行こうと思う。

 このコオリガモは流氷につき物の海鳥らしい。氷の傍に居るのでコオリガモという名に成ったと出ているが本当らしい。地元ではその鳴き声から「アオナ」と呼んでいる所もあるようだ。どうやらその鳴き声「アォーアオーナ」というディスプレイ時の鳴き声から来ているらしい。
この尾羽が長い事から英名は単純視ての通りのLong-tailed Duckになっている。

普通日本でのオナガガモがNorthern pintail と呼ばれているのと逆のような気もするが・・。この画像では尾羽は水中に没している。決してちょん切れているわけではない。 

この時期珍しくつがいで居るが、メスのほうは幼鳥かもしれない。

こちらが二羽ともオス。

少し遠いのがメス2羽。足軽の猿面冠者のような顔をしている。

ディスプレイを始めていた。

また別の港で暴風を避けているコオリガモ

港も暴風でしかも休日、作業が全然無いので海鳥も沢山集まって来ていた。

偶然一羽が飛んでくれたので良い画像が取れた。

思いのほか主翼が小さいが良く飛べると思う。綺麗な海鳥だった。