3年前、川辺川で似たような争いに初めて遭遇し、2年前に自費出版した「川辺川・球磨川流域の山翡翠」に掲載した似たようなケースでは、今回ほど徹底的な長さではなかったが、散発的に終日追いつ追われつを行っていた。その時はつがい同士だったので今回とはケースが違う。
今回は明らかにつがいに対して独り者のオスが強引に横車を押したケースだと視た。それが証拠に闘いの合間に独り者に見せ付けるように2度も目の前で交尾を行っているのだから・・・。
とりあえず交尾関係の画像はは明日以降にするとして、今日は第1ラウンド最後の戦いぶりをアップしたい。野鳥ヤマセミの生態記録としては、未だかって此処までしつこく撮影した例は無いと思われる。生態写真集の続編に必ず載せようと思っている。
昨日の最後の場面の続き、深く咥えあったくちばしを離さず
お互いそのまま川の中へ水没!
驚いた事に咥えあったまま上昇してきた。
空中に抜け切った段階でもまだ咥えあったままだ。
さすがに一旦離れたが・・・。
また直ぐに向かい合って激しく鳴きながら、空中で円を描くように回転し始めた。
反時計回りに回りながら再び噛み合う姿勢。
お互い疲れてきたのか噛み合うと直ぐに水中に落ち始めた。
ついに片方が揚力を失い始めて落下する。
それでもまたまた上空へ上がろうとするが、上になった方がそれ以上上がらせなかった。
結局最後に水中に落ちた方はなかなか上がれず、暫く水中に居るしかなかった。一方勝った方は2度ほど上空を回り、勝ち誇るように鳴きながらこちらへ飛んできて、舫ってある古い川舟に留まった。
最後は「どう?視てた?」と言わんばかりにジーッと暫くこちらを見上げながら、一瞬笑ったようにも見えたのは気のせいか?カワセミやヤマセミがアクションを起こす際に行うシャックリのような動作も出ないほど疲れ切っている様だった。負けたほうは川の中の鰻塚に留まって動かなかった。