なおかつ2度の交尾の間隔が30分間無いというのも初めてだった。興奮状態のさなか良くそういう行動が出来るものだと感心すると同時に呆れてしまった。撮影しているこちらは盆と正月が同時に来たような感じで感動ものだったが、ヤマセミにとってはごく普通の事なのかもしれない。
他の野鳥に比べて興奮しがちなヤマセミではある事は今までの観察でよく判っていたが、1時間以上に渡るオス同士の争い、更にはそのさなかの求愛給餌~交尾への連続パフォーマンスはヤマセミ生態研究者にとってはこれ以上の経験は無かった。
2015年02月24日・0907からの連続画像抜粋・トリミング
球磨川右岸から左岸近くの岩の上での交尾撮影、距離140m
交尾継続時間25秒。尾羽の交差状況、メスの瞬膜閉じの状況から交尾は成功の模様。
この後再びもう1羽のオスとの壮絶なバトルに入っていく精力絶倫のオス。
2015年02月24日・0935求愛給餌の場面。左のメスがオスの隣に移動、求愛給餌。
直後2015年02月24日・0936からの二回目交尾。
この回も尾羽の交差状況から交尾は成功。
2回目の交尾継続時間15秒程度
再び1~2分のインターバルを置いてオス同士のバトルが続いた。なんというエネルギーなのだろう?他の野鳥でこのような場面には一度も遭遇した事がなかった。続編のヤマセミ生態写真集に掲載を予定している。