ウグイスやアオゲラ、フクロウなどが私の下手くそな鳴きまねでも傍まで近づいてきた事は過去にも述べたとおりだし、その成果をご披露させて頂いたのも少なくないが、アカショウビンに関してはあまり経験がなかった。やはり昨年、人吉郊外で民家がまばらに点在するエリアでの事、曇りの早朝近くでアカショウビンのキョロロロロという語尾下がりの声を聴きつけすぐに真似したところ十数回に渡って掛け合いのようになった経験があった。さらにはもう一羽反対側の山で別のアカショウビンの声が聞こえてきたのもはっきり覚えている。
ところが、今回は遠くの方でかすかに聞こえた声を真似してみたところどんどん近づいてきて、遠くなったり近づいたりを繰り返し20mほどの距離と思える範囲に20分間の間に3度も接近して来た。ただ高い木の上の方から降りてこないため、非常に近いにもかかわらず姿が見えない。2度と程シルエットが頭上を横切ったまでは確認できたが、撮影は全くできなかった。先ほどの地元の権威アドバイザーに夕方電話で訊ねたところ、営巣前もしくは最中で、よそ者だと思い警戒しているのではないだろうかとの推察だった。やはり子育ての頃が一番撮影には向いていて給餌の為小川、せせらぎ付近で待ち構えている方が低い所に降りてくるので撮影はしやすかろうという事だった。しかし何とも今回はストレスの高まるコミュニケーションだった。
しかし、幻の野鳥T、火の鳥と呼ばれ、長野県の戸隠森林公園では大きなトラブルになると言われるほどの野鳥が人吉近郊の少なくとも4~5か所以上の場所で繁殖しているだろうという事は非常に驚かされた。もちろん場所は伏せるが東京から通ってくる者ですら3箇所で声を確認できていること自体でその存在の濃さを推察頂きたい。昨年などは人吉の市街地で飲み屋の前で撮影されたアカショウビンまで居る(画像確認済み)との事だから摩訶不思議な野鳥だと言わざるを得ない。
話がそれたが、今日の画像はリュウキュウサンショウクイとオス同士の縄張り争うらしい姿を撮影したオオルリの画像をご紹介。
高い梢に朝日を受けつつ留まっているリュウキュウサンショウクイ
こうやって見るとお腹はかなり白いが、日光でのサンショウクイ程の白さではない。
ピリリリリ・・という独特の鳴き声が耳に残った。
こちらは中央下部と上部のオオルリのチェイス。縄張り争いだと思われる。
しばらくして勝者だろうか?枝に戻ってきた。