その後大きなNikonレンズ装着のベテランらしい撮影者が来たので、話を訊いたらフクロウだろうと教えて下さった。フクロウだけを一生懸命観察されている方も居るそうだ。先程2羽で飛び去ったその姿が頭に焼きついたので、翌日はもっと早めに6時前から木道を探索した。熊も怖いのだが、いざという時の用心に太めのカメラ用一脚を片手にして500mmF4の手持ちは止めてシグマの軽い50-500mmZOOMに付け替え機動力を強化した。
で、木道を800mほど進んだ所で「ホゥ~ホウ」と言う鳴き声がした。ひょっとするとこれがフクロウかも?と思い、直ぐに鳴きまねをしてみた。今までの経験でアオゲラやアカゲラ、ウグイスなどが鳴き真似で近くに着た経験があるので無謀だとは思ったがやってみた。そうしたら明らかに異なる2つの鳴き声が近づいて来た。次の瞬間昨日とは逆の湯川越しの対岸樹林帯の奥80m程に大きなフクロウが2羽北の方向から飛んで来て大きな枝に留まった。次の瞬間その2羽が重なったのを見て慌ててレンズを構えた。しかしAFが効かない。何度も手前の小枝で迷ってしまい定まらない。
やっとAFが定まった時には2羽のフクロウは離れてしまったが、明らかにこちら向きで交尾をしていた。その瞬間が収録出来なかったのは残念だったが、また来年への希望が生まれて非常に充実感を感じた朝だった。
画面中央太い樹の左に去ってゆく多分雄と思われるフクロウが写っている。メスは右の横枝に留まって右方向を見ている。
雄はどんどん去ってゆく。雌はそのまま。
此処で雌が振り返ったシーン。
とにかく、生で視たのは初めてだし、木の洞にじーっとしている訳でもなく、本来夜行性のはずのフクロウが早朝とはいえこれほど活発に飛び回っているとは驚いた。