今回ここへ来られたのは、アメリカズカップという世界最高のヨットレースの予選・福岡大会(ルイ・ヴィトン・カップという冠大会になっている)観戦のために来たのだが、レース後の時間を利用して来てみたのだ。
小倉の小学校時代、津屋崎に臨海学校出来た際、西鉄香椎から津屋崎まで宮地岳線で行ったのだが、2007年に新宮から先が廃線になってしまい、今は西鉄貝塚線という事で、地下鉄の終点貝塚駅で乗り換えるようになっている。ローカル線ぽい雰囲気でなかなかの雰囲気を醸し出している。途中懐かしの香椎を越えてすぐ右手に、大学のクラスメートが通ったという香椎小学校があった。えらく大きな小学校らしくクラスも多いのだろう、団塊世代が小学校に上がり、急激に生徒数増えた頃大きくなったのかもしれない。小倉の市立小学校に2年間居た際は1学年15クラスあったのを思い出した。
この和白干潟、香椎の先の唐の原(とうのはる)で降りて海岸に出るのだが、ずいぶん前からクロツラヘラサギが来るというので全国的に有名だった所。今回初めて行ってみたら、ちゃんといた!
全員?片足立ちで、すっかりリラックスして寝ていたが14羽。夕方なので超逆光で撮影自体は酷いものだが、他にもダイシャクシギもしくはホウロクシギらしき個体も確認。そこへ幸運なことにミヤコドリが大挙押し寄せてきてくれた。夕方の採餌に何処からか飛んできたのだろう。
多分ここは光的には朝早くが一番良いのだろうけれど、限られた旅人にとっては贅沢は言っていられない。しかし住宅街がすぐ海岸線まで迫り、マンションも建っている。マンションの窓から見下ろしながら野鳥観察もできる素晴らしい環境だ。
しかし要は昔は中州・沼地のような感じだったのだろう。どんどん埋め立てられて、海岸線ギリギリまで人間が住んでしまい、野鳥の方も慣れきってしまった結果、犬の散歩人が居ても逃げないような風景になったのだろう。クロツラヘラサギもそういう事なのだろう。クロツラが寄って来たのではなく、人間が寄って来ただけの話。
逆光に佇むクロツラヘラサギの小群。
唐の原で下車
和白干潟っぽい絵なのだろう、奥はマンションが立ち並ぶ。
いきなりバラバラと飛んできた。
ここまで多くのミヤコドリは初めて見る事が出来た。
飛んできたミヤコドリは7羽だった。1羽が何かを咥えている。
左にオナガガモ、ダイシャクシギかホウロクシギがこちらに向かう、奥左はミヤコドリ。
20分ほど採餌したのち、一羽が飛び立つと同時に他のミヤコドリも一斉に去っていった。
野鳥とこの距離は熊本の江津湖並みと言って良いだろう。
こうして、意外な収穫の在った和白干潟の日は暮れて行った。
帰りの貝塚行は学生さんが多く乗ってきた。