2016年11月3日木曜日

ある秋の日のヤマセミの生態。 Ecology of a Crested kingfisher on a day in some autumn.

 野鳥の視力は猛禽類を頂点に、ほぼ人間の6~8倍あると言われている。従ってこちらがヤマセミを発見した時には、既に先方はこちらを認識していると思って間違いない。

 当然、全国で只一か所人間と共生している人吉のヤマセミも、自分に危害を及ぼす人間かどうかしっかりとこちらへの監視を怠っていないだろう。
 今日の画像は、球磨川本流に架かる人吉市内のある橋の橋脚に留まったまま40分以上動かなかったヤマセミの生態だ。

 もちろん、こちらも採餌で落ち着きのないヤマセミではなく、採餌済みでお腹いっぱいという様子が見てとれたので、しばらく動かないだろうと判断して三脚に超望遠をセッティングする余裕は充分にあった。

 むしろ、狭い堤防通り上なので、近所の方々が車で通る際に迷惑に成らない場所に自分の車を停める努力に精一杯気を使ったのだった。野鳥観察で一番気を遣うのがこの部分だ。地元の方の迷惑にならない様に、邪魔に成らない様に、ましてや仕事に差しさわりの無い様にするのが最低限の良識とマナーだろう。必ず地元や近所の方に確認して駐車や観察を行っている。

 この日のヤマセミは、相当慣れている個体だし、ひょっとするとこちらを認識している例のファミリーのどちらかという感じだった。二度も脱糞する瞬間を撮れたという意味からすれば、こちらも相当ヤマセミの動きに対して予測ができるように成ったのだろうか?
結構大型のトラックなども通過する球磨川本流の橋の橋脚。

トラックだろうが郵便局員だろうが気にせずくつろぐヤマセミ♀

セグロセキレイが突然上がって来てもチラ見しただけ。

しかし上空の脅威にはいつも最大限の警戒を怠らない。

その内、おもむろに脱糞1回目。

大きな欠伸(あくび)を何度もしていた。リラックスしすぎではないか?

再びお尻を上に向けて

脱糞!

ピッ!

綺麗なものだ、脱糞の後紙で拭かないで良いのはこれで判る。

暫らくこちらを見ていた、根負けしてカメラを収納後再び観たら居なかった。