2016年11月27日日曜日

団塊世代はAIだのVRだのAR等をどう感じているのだろう? How will the baby-boom generation feel AI, VR and AR, etc.?

 最近のニュース報道やNHKなどの特集で自動車の自動運転やAI(Artificial Intelligence=人工知能)、VR(Virtual Reality=仮想現実),更にはAR(Augmented Reality=拡張現実)などと、ドンドン今までの通常生活には無かった訳の判らない略語が氾濫し始めている。
 思わず「えっ?何それ」とでも言おうものなら、普段仲の良い友達からですら「エーッ!お前まだ知らないのぉ?」と言われ馬鹿にされる事を最大の屈辱と感ずる我々団塊世代は、最近のこの動向に戦線恐慌ではないだろうか?

 しかし、団塊世代の諸君よ!ソニーのウォークマンが爆発的ヒットをした1981年頃を思い出してほしい。あの頃新しいものに直ぐ飛びつく30歳に成ったばかりの我々団塊世代全員がウォークマンを腰に街を闊歩しただろうか?まだ大型の高級オードディオの前で「音楽」の「音」の方に軸足を置いて楽しんでいた人々は「ウォークマンは一過性のブーム、その内消える・・。」と悠然としていたものだ、そうしてその通りに成った。

 カセットテープの全盛期はほんの数年で、あっという間に世の中はCDの時代へ移り、それも長続きせずDVDになり、更にはUSBチップなどのフラッシュメモリーなどのデジタルデータ・メディアに成り、今やそれを失くしたり取られれば人生が終わってしまうというスマホ型の情報端末に音源も入れ、Suica、銀行カードも入れ街を闊歩するように成った。正直ついて行くのがやっとという状況だが、これすべてそれらを作って売って儲けているメーカーやそこから金を貰って情報拡散しているメディア・報道に踊らされている訳だ。

 だから筆者は今先端技術と騒いで、そのほんの一部に関わる事で「今はこれよ!俺はこれに関わってんだぞ!」と仲間や知人に優越感を感じている若者、特に広告代理店社員、情報技術関連で事情通ブッている者たちの数年先の姿も容易に想像できるのだ。
https://www.panoplaza.com/basic/vr-basicknowledge/about_vr/vr_and_ar/

 考えて欲しい、1969年に映画になったアーサー・C・クラークとスタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」のコンピュータ・HAL9000は既にコンピュータのレベルではなく人工知能に近かったとみて良い。それが証拠に作為的にミッションを捻じ曲げたではないか。クラークとキューブリックは人工知能がその内に人間を騙すと警告していたのだ。


 自動運転する自動車にしてもしかり、人間の造った機械であれば、たとえどんなに便利であろうと、故障する。アポロ13号の危機、それ以外のスペースシャトルの事故と犠牲者達、原因は天災にもあるが福島第1原発の大事故、チェルノブイリ原発事故。挙げれば限が無い、人間が人間の発明制作した機械で死ぬ事に成るのだ。

 スマホを見ながら車にはねられ死んだり、そのままホームから落ちて電車に轢かれて死んだりする余りに無知で不用心な者から始まって、高度な次元で人工ナントかにより、命を落とす者は今後もどんどん増えるだろう。便利が生み出す本末転倒の現象だ。
典型的なスマホの例 Google画像より

 VRなどに関しては特殊なヘッドセットを着用して360℃3D仮想空間の中に自分が居るように成り、仮想現実を音声含めて味わえるように成るのだが、これが一体、生身の人間にどういう影響を与える事に成るか?進めている人達は細かい所まで影響を想定しているだろうか?
 ニート、引きこもりは更に引きこもり没頭し、バーチャルとリアルの境が判らなくなって程度・際限の無くなった最近の子供の喧嘩・いじめは更に進むだろう。

 そもそもバーチャル・リアリティなんて、我々団塊世代は子供の時から年中体験しているだろう?寝ている時に観る「夢」がそれだ。我々のVR「夢」は、今どきのVRなどより遥かに高度で、時にはリアルすら伴うのだぞ!オネショや夢精がそれだよ。団塊世代の読者にも覚えが在ろうもん?

ARに関して言えば、人に先駆けてARだぞ!ARは新らしいんだぞ、俺はそれに関わっている、最新の技術を担当しているのだという優越感、それに関わっていることを示すことで知人や仲間とは違う何か高尚な事に携わっているのだという満足感、充実感を持つ若者が多い様だが、まだまだ遊びの域、ゲームの域、エンターテインメントの域を出ていない。実はこの先も此の域を出ないだろう。
 携帯電話が固定電話に取って代わり、街中の公衆電話が消える!だとか宅配便が発達し、モノの流通が早まり、ネットで頼んだものがその日のうちに自宅に届いてしまう様な生活の具体的変化は、VR、ARがいくらこの先発展しても起きないだろう。どうやってもリアルの感動には追い付けっこない仮の姿なのだ。例えば標高3000mの山の頂上に実際に登った際の達成感と感動をVRなんかで味わえるか?いずれにせよ、こういうまがい物には死ぬまで関わらずに済みそうだ。

 この先宅配便に使用を試みようとしているドローン(ヘリコプター型)もニュースには成るが、一切知らぬ・関わらぬでも生きて行くに問題はない。
 むしろ、数か国で不審なドローンを野生の鷹を訓練して、叩き落としたり、捕獲したりする訓練が始まっているほどだ。

 オランダ警察のドローン捕獲訓練(YouTube)
= https://www.youtube.com/watch?v=ERgNoVrRGeA

 現実的に携帯電話など持たずに、TVすら不要だと関わらず充分現代生活を営んでいる仲良しだって居る。車だってそうだ、ましてやパソコンなどもいらぬと一切触らずに普通に生活している御仁を何人も友に持っている。

 ポケモンGOを見るが良い。すでに普及したスマホという端末を利用して、あっという間に世界を席巻してしまった。ポケモンGOはARゲームの一番身近な典型だ。しかし、ARを進めて新しいハード、新しいソフトを開発生産する事で新ビジネス、ビジネススタイルの開発を手掛けようとしていた広告代理店の開発部門や民間のゲームメーカーは慌てて、ポケモンGOはARなんかではない!と主張しているようだが、一般市民はそんな細かい定義などどうでもいいのだ。既にポケモンGOこそ具体的なARの一例だという事になっている。

ポケモンGO これに関わり命を落としたり、危険性を世界が規制し始めた。

 
ポケモンGOは位置情報ゲームだと言い張るAR、あるいはVR関係者があちこちでコメントを述べているが、彼らがどんなに違うと言い張っても一般的にはARというものを理解するに良い一番具体的なものだとされている。

 新しい、新しいという先端技術が本当に我々の生活に役に立っているのか?今後は報道やネット情報を鵜呑みにするのではなく、各人が自分の判断でその新技術を活用するか否か、メリット・デメリットを理解して行かねばエライ事に成ってしまうだろう。