2024年4月23日火曜日

ヤマセミの巣穴掘りシリーズ 第5弾、古い穴の再利用。 The Crested kingfisher burrow digging series Vol.5 reusing old holes.

  しばらく間が空いたが、ヤマセミの繁殖・巣穴掘りシリーズ第5弾は古い巣穴の再利用のパターン。

 人吉盆地エリアは、鹿児島の桜島の大爆発で南九州が火山灰で埋まった大昔から火山灰大地が発達し、ほぼ市内中心に15mほどの高さの火山灰シラスの壁が点在している。

 これは南へ行けば行くほど高くなっている。鹿児島空港付近では30m以上になるようだ。

 シラスの壁は砂岩の壁よりはるかにもろく、ボールペンやスプーンでほじくればすぐに穴が掘れて行く。

2018年、人吉市でヤマセミが巣穴を掘ったシラスの壁を拾った木の枝で穿ってみた。ヤマセミのくちばしの様に先が尖っていないのに、1分突くだけで深さ5㎝ほどの穴が開いた。先をとがらせれば、ヤマセミと同じ口径の巣穴もどきを開けていくのは、そう難しい事ではないと思う。

シラスの壁は毎年風雨にさらされ30㎝ずつ表面が剥がれ崩壊していく。その証拠現場の画像がコレだ。したがってヤマセミの巣の再利用はせいぜい1~2回程度だという事が判った。

 今日の画像は、昨年使用した巣穴を秋口10月に調整なのか確認なのか、たまった砂や泥をかき出すところを撮影したもの。






ほぼ30分間に3回出入りしてこの日のかき出しは終わった。