カワセミを撮影して喜んでいるのは、野鳥撮影の初心者だなんていう人も居るが、筆者はそうは思わない。身近で観られるからこそ見れば見るほど奥深い気がする。
綺麗な野鳥を撮る・・という第一段階を越えて、その生態、飛翔シーン、しぐさ、いろいろテーマを自分なりに設けて撮影するのは本当に面白いと思う。
季節が進み枯れた蓮の茎がどんどん減ってきて、カワセミにとってもダイブして餌を獲りやすくなった上野公園不忍池で今年二度目の野鳥撮影に挑んでみた。
もちろんすぐにカワセミが眼に入り、1日(といっても1時間ほどだが)3回の遭遇でそれぞれ撮影が出来た。
一部逆光での撮影になったが、良いシーンを撮影出来たように思う。短時間でペリットの吐き出し場面を二度も撮影出来たのは上出来だった。
不忍池のように、広くて枯蓮の茎が林立しているような環境下でのカワセミ撮影は、浅い小川や池に人工的に拵えた止まり木に来るカワセミをサロンの様に待って撮影するのとは異なって、本物の野生の佇まいを撮影出来るから筆者は好きだ。
今回は縦にトリミングして枯蓮の茎留まりのカワセミをご紹介。
その昔の花鳥画などに良く使われる構図、枯蓮の茎に留まるカワセミ。
不忍池に猛禽はめったに来ないが、今日は上空をやたら気にしていた。
採餌後、茎の林でブルブルするカワセミ。
こちらはオス、池の反対側に居た。