先日は、ヤマセミ営巣中の巣穴附近の警戒をしていたヤマセミ親を威嚇しながら追い回すカラスの画像をご紹介したが、今日の画像はそのまるで逆。
うるさくうろつくカラスに業を煮やしたヤマセミの母親が、ついにプッツンしてカラスに逆襲!泡を食ったカラスが退散する様子。
こういう生態観察はカラスに追われる場面だけ見ても、逆に追い払う場面だけ見ても正しいカラスとヤマセミの関係を理解できない。
普段、繁殖期でなければヤマセミはカラスと間近に並んで架線に留まっていたりする。しかし決して気を許さず、シカトのポーズで嫌っていることを表したりしている。
また、採餌した獲物を横取りしようとすることがあるトビですら、架線上でヤマセミと並んでいたりする。しかし、あくまで突然の攻撃に備えた体制で注意は怠らない。
この辺りハヤブサほどの天敵とは言われないが、嫌な相手としてのトビやカラスとの関係も、ヤマセミの繁殖行動にとって重要な位置を占めるので、写真集ではきちんとページを割いて紹介する予定。
巣穴付近をうろつくカラスに業を煮やして、ヤマセミの母親がすっ飛んできた。
右の低い方の巣穴には巣立ち間近のヒナの顔が見えている。
遠くへ追いやって巣穴の方向へターンする母親。カラスは一羽ではないのだ。
地上付近でカラスをどやしつける母親。
カラスは上昇し起こった母ヤマセミをかわす。