2017年7月3日月曜日

人吉界隈、初夏のヤマセミ。 Crested kingfishers at Hitoyoshi area in a early summer.

 いつもより変則的な繁殖期だった今年の熊本県人吉エリアのヤマセミ達。勿論、一般の野鳥撮影愛好者の様に「これノートリだよ!どうよ?」といった接近画像も良いが、その生息の環境、背景の雰囲気を合わせ記録するのが筆者のヤマセミへの接し方なので、一体ヤマセミは画面の何処にいるの?といった画像も多い。

 ヤマセミをきれいに撮るという事より、今そのヤマセミは何をしている所なの?何故其処にいるの?といった生態を撮るのが目的なのだ。

 今回自費出版し、熊本県内で無償配布させて頂いた「人吉市の山翡翠」等は特に人吉市におけるヤマセミと人間の共存・共創をテーマに編集したので、人吉城址や街中の球磨川堤防などでの画像が多い。

 しかし、写真集にも表記して置いたが、その場所が特定できるからと言ってその場所に行かれても必ずしもヤマセミに出遭える保証は一つもない。筆者ですら生態を細かく観察研究しても狙って出遭えたのは5回に一回程度だ。
 自分の経験値を基に結論から言えば、今其処に在るシャッターチャンスは一生に一度しかないかもしれない。だから常にそれを予測し、後で後悔しないように、いつ何処で何に出遭ってもレンズを向けられる体勢で居ることが肝要だと思うが如何だろう。 
人吉市中心部の橋の上を行きかう車をバックに市の鳥ヤマセミ。

まさに人吉市が「市の鳥」に指定した理由がこの画像だろうと思う。

鮎釣りではないが、釣り人を背景にたたずむヤマセミも人吉の初夏の風情。

長玉で対岸のヤマセミの生態を観察できるのも人吉の魅力だろうか。

一度に二羽以上のヤマセミを撮影出来るのも人吉ならではの魅力。