ヤマセミをきれいに撮るという事より、今そのヤマセミは何をしている所なの?何故其処にいるの?といった生態を撮るのが目的なのだ。
今回自費出版し、熊本県内で無償配布させて頂いた「人吉市の山翡翠」等は特に人吉市におけるヤマセミと人間の共存・共創をテーマに編集したので、人吉城址や街中の球磨川堤防などでの画像が多い。
しかし、写真集にも表記して置いたが、その場所が特定できるからと言ってその場所に行かれても必ずしもヤマセミに出遭える保証は一つもない。筆者ですら生態を細かく観察研究しても狙って出遭えたのは5回に一回程度だ。
自分の経験値を基に結論から言えば、今其処に在るシャッターチャンスは一生に一度しかないかもしれない。だから常にそれを予測し、後で後悔しないように、いつ何処で何に出遭ってもレンズを向けられる体勢で居ることが肝要だと思うが如何だろう。