昨日、一昨日と北信の沼の原湿原から大雨で予定を変更した霧ヶ峰・(八島ヶ原湿原)通称八島湿原の高山植物や蝶の類をアップしたら連日300を超えるアクセスを頂いた。ヤマセミに飽きたのか、団塊世代の愚痴こぼしに飽きたのか?妙に高原の画像が新鮮に映ったのか、定かではないが筆者は大変有り難い事だと小躍りして歓んでいる。
調子に乗って、では霧ヶ峰、八島湿原とは一体どういう所なのだ?という、たった1名様だが問い合わせを頂いた方に背を押されてガイドブック的な内容で今朝はこのブログをアップしてみた。
なにせ、コンパクト・デジカメでの撮影画像が多いので画像の粗さなどはいつもの通りご容赦願いたい。
霧ヶ峰界隈の湿原の解説・情報
http://www.lcv.ne.jp/~kirivc/howaboutkirigamine.htm
「霧ヶ峰には、八島ヶ原湿原、車山湿原、踊場湿原の3つの湿原があり、そのすべてが1939年(昭和14年)に国の天然記念物として個別に指定され、1960年(昭和35年)6月10日に八島ヶ原湿原の西半分の旧御料地を加え、個別に指定されていた3つの天然記念物は1件にまとめられ、現在の指定名称霧ヶ峯湿原植物群落となった[1]。 八島ヶ原湿原は面積が43.2ha、泥炭層の厚さは約8.05m。1万2千年前に誕生した標高1,632mに存在する高層湿原であり、日本の南限にあたる。」(以上ウィキペディアより)
昨日、一昨日とこのブログでご紹介の植物や蝶類に加え、勿論この一帯は野鳥の宝庫でもある。全体の概要ご紹介の後、また鳥類の追加や本命の野鳥などのレポートも続けてみたい。
名前だけは聞いた事が有っても、なかなか生で観ることは少ないゼンティカ(=通称ニッコウキスゲ)。一つの花は朝開いて夕方にはしぼんでしまう一日花。非常に開花時期が短い植物だ。開花時期は気象の関係で毎年違う、曼殊沙華(ヒガンバナ)の開花時期より短いかもしれない。
霧の中、朝露を被ったニッコウキスゲ。
群生地では同時に開花し見事な景観となる。奥日光霧降高原、尾瀬ヶ原、尾瀬沼の大江湿原近辺などが有名。筆者も生でこういう群生を見たのは初めてだ。霧ヶ峰には数か所こういった群生地が存在する。車で行けばビーナスライン沿いに数か所あるので、規模では敵わないが尾瀬ヶ原や大江湿原よりはるかに身近だ。
群生地の一つから車山へ登る集団。なだらかな登山道なので天候急変に備えた雨具程度で重装備は不要。公園のような感じで楽しめる。
車山山頂(1,925m)から西方になだらかに下る山道(見通しは最高)を標高差約300m、距離数キロ行くと八島ヶ原湿原が見えてくる。
泥炭層8m以上の高層湿原。一周4.5km程度で90分、60%の行程は狭い木道なので混雑時はもっとかかる。
現在、ヤナギランが三分咲、この後2~3週間は見頃。草紅葉の秋になるとこれが真っ白な綿毛になるので二度楽しめる。
早朝に限るが、運が良ければこういうヤナギランにノビタキといったシーンも撮影可能。これはコンデジではない。しかしこの地の天気は猫の目のように変化するので、高価なカメラは防水対策、雨除け対策が必須。なお大型の三脚を持ち込んで野鳥や高山植物を撮影するのは通行人の邪魔だし、大ひんしゅくモノなので止めた方が良い、体力に自信が無ければ重たいカメラ機材は避ける方が良いかもしれない。何度もトラブルを目撃している。