あまりに忙しないので、様子を見ていたら揃って球磨川にかかる大きな橋を渡り始めた。本来球磨川の水辺に居候しており、春先には川の中で交尾なども披露してくれるアヒルたちだが、長い事川中へ行けず、ストレスが溜まっているのだろうか?淀みのある対岸へ行きたいと思ったのだろうか?
最終的に車が行きかうバイパスの橋の歩道をちゃんと列を作って渡っていく。しかし、途中で怖くなったのか?30分ほど橋の欄干の隙間から濁流を見下ろしていたがいつのまにか、そこに居座ってしまった。2時間ほどして同じ場所を通り掛かったら、元の堤防に戻って相変わらず鳴きながらウロウロしていた。
今日の主役はこの3羽のアヒルたちだ。人懐こく、自分たちは鳥だとは思っていない。
もう10日間以上増水で堤防道路も中州もすべて水没してしまっている。中央に川船が2艘ある部分には本来・普段は堤防道路があって人々がウォーキングをしているのだが、完全に水没。
その球磨川を土手からジーット見守る三羽のアヒル。
恨めしそうに球磨川を見やりながら意を決して、赤い繊月大橋の歩道へ向かっていった。
なんと普段球磨川を泳いでいるアヒルたちが人間の作った橋を渡り始めたのだ!
グワッグワッ!と鳴きながら渡っていく!
すぐそばを車が通っても全然平気!
しかし、しばらくすると揺れる橋が怖くなったのか?揃って戻ってきた。筆者が対岸のヤマセミを観察中、彼らはこの動作を何度も繰り返すのだった。