7月21日付の西日本新聞掲載記事。非常に的確という古江さんの弁。
この「ヤマセミを人吉の鳥に!」というきっかけは実は2010年の4月に遡る。その4月1日に憧れの野鳥「ヤマセミ」に出遭いたいと、国道219号線を球磨川に沿って八代市からレンタカーで人吉まで探しながら移動したのが最初だった。午後6時過ぎ、4月1日の日没後繊月大橋右岸側の国民宿舎「くまがわ荘」前の堤防道路に車を停めて架線に眼をやり、生まれて初めてヤマセミという野鳥を観て写真を撮ったのだった。
人生初めての生ヤマセミ撮影画像。2010年4月1日。人吉にて。
翌日、今度はくまがわ荘の対岸、球磨川左岸の土手で初めて人吉の野鳥に詳しい古江之人氏に偶然お逢いしたのだった。そのあたりの詳細は約1か月前今年の6月22日の当ブログにご紹介してある。「ヤマセミを人吉市の鳥に!」の言い出しっぺこそこの古江之人さんなのだ。
http://yamasemiweb.blogspot.jp/2016/06/lets-make-crested-kingfisher-bird-of.html
こうした、地元の愛鳥家の方々の足掛け7年間に渡る地道な努力・想いが今具体的に進み始めている事は、遠くから応援している立場としても非常に嬉しい。
記事掲載の人吉新聞
同じく掲載の月刊くまがわ春秋(=旧・週刊人吉)
JR九州の「かわせみやませみ号」発表リリース。
既に2011年自費出版した「清流球磨川流域の山翡翠」でこれだけヤマセミが街中で観られるのに人吉市の鳥に制定されていないのは不思議だと書いた。
何故、ヤマセミが人吉市の鳥に相応しいのか、良くヤマセミの生態と人吉の稀有な自然環境を理解し、人間との共存共生の奇跡を認識して提案してこそ推薦提案の意味が有る。この手のムーブメントは基本理念がきちんとして居なければ、誰もが考えがちな組織票頼みの「数は力、力は正義」方式でヤマセミを観た事が無い、知らない人々の署名をいくら集めても、他人のアイディアのパクリではあまり意味が無いだろうと思う。
同時に「市の鳥」に制定された後で、それが人吉市にとってどのような観光活性化の具体的施策に発展・反映されるのかまで繋げていかなければ意味が無い。その点人吉市には知恵者・視野の広い政治家・実業家が沢山活躍中だ。行政マンにも意欲満々で具体的に即行動に移す実務能力に長けた方が沢山いらっしゃる様だ。既にいくつかの動きが始まっている様で、部外者ながら遠くから応援していて非常に強い手応えを感じる。日本における観光活性化の良い手本になる様な気がする。
ただ一つ残念なのは、あの地元の有力な地方紙・熊日新聞が未だに全然この動きを取材せず、報道もしない事だ。情報は前人吉総局長経由で随分前から提供しているのだが、熊本地震の復旧その他で人吉の出来事まで手が回らないのかもしれない。国へ補助金要請したり、募金献金など外部からの援助ばかりを当てにするのではなく、地元発の官民一体のこうした復興努力を報じないのもどこかおかしいと思うが如何だろう?今後の報道姿勢に注目したいと思う。
是非、今から来年春までの人吉市の官民一体になった努力の様を注視しようと思う。このブログで出来る事は何でも応援しようと思っている。