しかし、遠出をするときには必ず同性の親が後ろを飛翔し相変わらずスパルタ教育を行っているようだ。
今まで球磨川の左岸寄りに集まっていた幼鳥達が右岸の方まで遠征してくるようになると、親鳥は気が気ではない。日に日に右岸への飛来数と滞在時間が伸びて、単独行動を行うようになってくる。
何度もダイブして水中の獲物に近い形のものを咥えて上がっては餌を石に叩き付けて完全に息の根を止め、骨を砕く練習をしている。
あるいは、ある程度の高さからダイブする練習を繰り返す。その合間にカラスやトビに追われた時に最後の瞬間水中に逃げ反転し逆方向へ飛び去る練習を行っている。これは本能的に身に付いたDNAのなせる技のようだ。横で親が監視したり号令を掛けているのを見た事が無い。
この4カットは河原の最先端まで出て低い位置から手持ちで追い写し撮影。
別の幼鳥な見守る中、母親に後ろを取られながら飛翔訓練中のメス幼鳥。
必ず同性の親が後ろに付き、ケアしながら飛翔訓練を行っている。
これらも河原最先端まで出て低い位置での撮影。