基本的にヤマセミの撮影は、ヤマセミが強い縄張りを持つため、いつも決まった場所で行っている。当然ヤマセミ以外の野鳥も目の前を通過していく、あるいは目の前でしばらくパフォーマンスを繰り広げてくれる。多い順でいくと、カワセミ、セグロセキレイ、ツバメ、ミサゴ、イソシギ、クサシギ、トビ、アオサギ、コサギ、ダイサギ、ゴイサギ・・・やはり魚や水生昆虫を餌にするような川に縁のある野鳥が多い。
人吉市人吉城址前、木山の淵は毎年ヤマセミの子育てが対岸から見られる数少ない観察ポイントだった。 しかし今年は長崎国体のカヌー競技に人吉市が会場を貸したため、県外などから数多くのカヌー競技選手が連日木山の淵で練習を行ったため、とうとうヤマセミは危険を感じたのか何処かへ行ってしまい、子育てはここでは見られずじまいだった。今年だけの事であれば良いが、こうやってヤマセミの繁殖場所が人間の都合で一つ一つ消えていくのは残念だ。
球磨川の対岸付近を飛ぶササゴイに気が付いたのは午前10時頃。
割りにゆったりとした羽ばたきで、川上に向かった。
黄色い足が特徴なのですぐにササゴイと判った。
独特の顔立ちそのままの飛翔姿だ。
鳴き声が凄い!「ギャオ~ン」という聴きなれない鳴き声だった。
すぐには何処にも降りず長距離飛行のようだった。