しかし、この2羽はこちらの姿を見つけまっすぐ向かってきた飛翔方向を揃って変えて離散した。そのうち1羽は私の目の前を一周旋回した後、巣の方向に戻って行った。この附近の個体は何処を縄張りとして何処に巣が有って昨夏の繁殖がどうなったのかほぼ把握しているの。
このメス2羽は争う事は全くなく、併走して飛んでいた。最初は2羽で1羽を追いかけていたためつがいがいつもの通り自分たちの子供に対して親達の採餌場所・縄張りを侵さない様に警告を与えに行ったとばかり思っていたのだが・・・・。
2日前のオス同士の縄張り争いの画像と、2日後のメス同志の仲良く並んで飛ぶ姿を良く見比べて頂きたい。非常に興味深い比較になろう。今までどこの文献にもこのような記述は無い、人吉エリアだけの特異な生態・現象だろうか。
追われた若鳥オスはP8欠損の通常プラネート君で人吉の辻先生が毎朝観察を続けておられる個体だ、まだ伴侶が居ない模様。親(つがい)から毎朝きつく縄張りを守るよう攻撃されていて、割に縄張りから離れた場所で採餌を続けている。22日、23日掲載のオス2羽の壮絶な闘いの片方がこの若鳥と思われる。
追いたてたのがこのメス2羽だとすると、この2羽の関係は如何に?4羽に見えるのは水面に映った影。
争う様子が全くないこの2羽のメスは仲良く並んでこちらに向かって飛翔を続け・・・。
こちらが見下ろす下を飛び抜け散会した。2羽のメスの併走というこの様な画像は大変珍しいと思われる。
そのうちの1羽が撮影者の目の前を一周旋回して巣の方向へ飛び去って行った。