2020年9月4日金曜日

この時期の人吉・球磨川流域の自然・動植物はまた格別。 The nature and flora and fauna of the Hitoyoshi and Kuma River basins during this period are exceptional.

  「球磨川沿いの肥薩線の復旧を考える・・シリーズ」今日は一休み。肥薩線沿線の人吉エリアの自然、動植物は真夏を過ぎて秋に入りかけで素晴らしい時期。

 人吉球磨の観光の魅力ネタに何故こういった自然の動植物の世界がノミネートされていないのか不思議でしょうがない。人吉・球磨の持つ自然の素晴らしさを他の場所と比べたことが無い住民には理解できないのだろう。

 大学教授陣が揃って訴えでもしなければ信じないのだろう、悲しい話だ。人吉には乙益さんと言うその世界では非常に著名な菌類中心の植物・動物学者がいるというのに。

 ヤマセミの貴重な生態だって、県内でも第一人者の古江さんと言う野鳥観察者が居るというのに、随分長い事市民はヤマセミの棲む都市としての人吉市の貴重さに気が付かなかった。

 ヤマセミが市の鳥になる前後からヤマセミを観たさに、撮影したさにどれだけ国内外から人吉市に人が来て泊って行ったか。そのほとんどが野鳥愛好家の発信するSNSや口コミで来訪しているとみて良い。

 人吉・球磨の行政がそれに関して何か具体的なPRを行ったのだろうか?知る限りしていないはずだ。

 人吉・球磨に人が来るというのは宣伝パンフレットやWEBサイトのホームページの豪華さや見栄えの良さではなく「観光ネタ」そのものの貴重さ、いわゆるオンリーワン、他にはない魅力があるかないかに尽きる。

 温泉に料理に名所旧跡。そんな昭和時代の「旅の目的」から全然脱皮できていない日本の国内観光ビジネス業界や宿泊施設。人吉・球磨もそうなのではないだろうか?

 果たして人吉・球磨はそういった既成の観光ネタのままで良いのだろうか?筆者は決してそう思わない。既成の観光ネタのままだったから、今まで観光ビジネスの発展、来訪者数の増加が期待するほどなかったのではないだろうか?

 アイディアをまとめる前に、人吉でしか出遭えない秋の初めの自然の画像をお届けしようと思う。あくまでヤマセミ生態観察のついでに撮影したものだ。

 まずは昆虫編。東京の昆虫好きに言わせると、南九州は昆虫の限定種の天国・・だそうだ。ヤマセミ観察のついでにいろいろ写真を撮ってきて欲しいとリクエストを背負っていつも出掛けている。

 

まずはタテハモドキ、東京の人間はまずこの蝶の素晴らしさに魅了される。


これと阿蘇のブルービー観たさに熊本へ来る昆虫人間が居る。

次はギンヤンマ 相良村の深水湿原で。



なかなか止まらないギンヤンマ♂

ツマグロヒョウモン♀ 関東にもいるが九州の方が少し大きいと思われる。

葛の花、実はこれが次を担う人吉名物の第一候補なのだが。