2020年9月6日日曜日

続 ・この時期の人吉・球磨川流域の自然・動植物はまた格別。 The nature and flora and fauna of the Hitoyoshi and Kuma River basins during this period are exceptional. Part2.

  超強力な台風10号が接近している。遠く離れた関東でも台風の時の空模様だ。関東首都圏でも一昨日から積乱雲がものすごく、夜は夕立雷雨がひっきりなしだ。

一昨日野川沿いの真昼2時半。

北関東でもひっきりなしに雷雨が通り過ぎる。

昨夜の北関東から遥か西の方で観られる遠雷。

 昨日、気象庁と国交省が合同で台風警戒情報を出していたが、河川の一覧表を見て驚いた。球磨川が九州北部の欄に入れられていて、球磨川より明らかに北部に位置する五ヶ瀬川が九州南部の欄に入っているのだ?なんでこうなるの?何かおかしくないか?と思った。
気象庁、国土交通省合同警戒情報記者会見

 最下段の球磨川より北部に流れる五ヶ瀬川が何故南九州なのだ?ひょっとして宮崎県と鹿児島県だけが九州南部で、それ以外は熊本県も全部九州北部なのか?行政区分けで南部・北部を決めて良いのか?
 調べたら気象区分ではまさにそうなっている様なのだ。しかし、1953年に作られたものそのまままったく変えていないというのも理解に苦しむ。人吉市なんて九州南部という宮崎県の真ん中より南に位置しているんだぜ?実態に即していない。じゃ、7月の球磨川流域の豪雨災害は九州北部豪雨災害とでもいうつもりなのか?


 命にかかわる情報なのに、こういう所で60年以上前の古い分類で説明をされては困るし、大体において気象上重要な地域表示を行政区分で行ってしまうのは気象学上おかしいのではないだろうか?

 ともかく、くれぐれも6日~7日の無事通過を祈るしかない。前回に懲りて市房ダムも事前放流始めた様だし・・。やっと事が起こる前の予防・事前準備を指示するようになったようだ。役所も事が起こってから対処するのではなく、事前にもっと強い「指示・命令」を行うべきだろうと思う。警察のストーカー対策の様に被害者・殺人事件が起きなければ動かない・・・では困る。

 空振りに終わって「非難しなくても良かったじゃないか!オオカミ少年に成るなよ!」と市民・住民に言われたくないため、事後対処しかしなかった今までの行政も地元メディアも、健康診断・定期健診と同じで「何もなくて良かった!」と思わせるような考え方に地域住民を誘導すべきではないだろうか?

で、今日は前回の球磨川流域の昆虫の続編。

南九州~南西諸島に生息するイシガケチョウ。

ミヤマカラスアゲハは本当に奥山(みやま)に居た。水上村で。

球磨川で集団給水中のアオスジアゲハとモンキチョウ。

キアゲハ

ベニトンボ

相良村の深水湿原でハッチョウトンボ

同じく深水湿原で幅広トンボ♀

ハバヒロトンボ♂

 とにかく無事を祈るほかなさそうな台風10号。しばらくはTVにくぎ付けか?