2020年9月10日木曜日

霞ヶ浦の浮島・湿地でコジュリンに遭遇。 I encountered the Ochre-rumped bunting on wetlands of the the Ukishima at Lake Kasumigaura.

  茨城県の行方(ゆくえ、ではなくナメガタと読む)市麻生に在る我が家の敷地の樹木が野放しに成ったまま20年も経ちジャングルのように成ったのでプロの手で下草刈り・枝打ちをお願いした。

 その立ち合いの為、霞ヶ浦の浮島での野鳥観察を兼ねて朝3時30分に三鷹を立ち、現地へ向かった。コロナ禍その他で京葉道路はガラガラ、大栄ジャンクションで左へ折れ、稲敷東のインターを降りた頃、いつもの朝の愛犬散歩と同じ朝陽が地平線から上がった。

 真冬の似たような時間に猛禽類の撮影に数度行ったコースだ。しかし、今の時期は真夏の暑さも残る中、大した期待はせずに現場へ行って驚いた。あちこち霞ヶ浦の護岸・周回道路工事でいつもの場所に入れないのだ。

 最終的には駐車場のある湿地観察スペースからの観察撮影となったが、早朝はもちろん真正面からの超逆光。撮影する野鳥は居てもすべて逆光だ。真冬にはチュウヒその他が夕暮れ時には10羽近くが乱舞する湿地、今は何も飛んでいない。

 しかし最初は逆光の湿地を見下ろしながら、このクソ暑い残暑の中で野鳥は居る訳ないよな?と思いつつ姿を探すより鳴き声に耳を傾けたら、遠くで早くもモズの高鳴き、時折セッカのヒッヒッヒッ、ジュン・ジュン・ジュジュンという鳴き声が聴こえるだけだった。

 そんな中、チラッと葦原の中を何かが動いたので目を凝らしたら、上から見ているのでスズメっぽい茶色い野鳥が移動して葦の穂に留まったのが見えた。

 で、念のため500㎜単焦点レンズをつけたAPSCボディで覗いたら、頭が真っ黒ではないか!えっ?この湿地ってノビタキ居るんだっけ?と思って野鳥観察案内板を観たらコジュリンと出ていた。

 真冬の猛禽類観察時には良くオオジュリンが葦の茎のカイガラムシをパキパキやりながら貪り食っているのを撮影したが、夏はコジュリンなのだ。

 実は同じ稲敷地区のもっと北部の未整理葦原で真冬の雪の中コジュリン群れを観察撮影したことがあった。この辺一帯にはコジュリンが居るという事なのだろう。

 どうやら♂♀二羽で居たのでまだ遅い繁殖中なのかもしれない。日の出時に上記北部の葦原をチェックしたら、カワラヒワの幼鳥がものすごい数居たので、今年は梅雨明けが遅かったので繁殖も遅かったのかもしれない。


確かにオオジュリンにくらべると小さくずんぐりむっくり。


何としても逆光が残念!

こうして数羽がチョロチョロしていた。画像でもオスが二羽写っているが、このあたりでは密度は濃い様だ。



飛んでもすぐ地べたへ降りてしまうのでまだ子育て中の可能性がある。