2021年2月19日金曜日

ハクセキレイの採餌行動の生態観察。Ecological observation of the foraging behavior of the Japanese Pied Wagtail.

  千葉県の名刹の境内でカワセミを観察・撮影して4回目、ここに住んで居るハクセキレイのつがいが妙に人なつこくて面白い。オスとメスでまるで違う採餌方法を取るので観察してみた。

 熊本県地方ではその尾の振り方から、このハクセキレイやセグロセキレイなどのセキレイの総称として「いしたたき」と呼んでいると聞いた。ジョウビタキの事をその鳴き声(ヒッ、ヒッ、カタッ、カタッ!」などから「ヒンカチ」と読んだり、見たままの感じを呼び名にするなど、ユーモアのある県民性なのだろう。

 で、此処のハクセキレイはカワセミやヒヨドリたちと日々を送っている。行けば必ず出逢える人通りの多い水場での生息だけに、どうやら見物人の親子連れのお菓子クズやカモたちにパンくずを投げる婆さんの撒く際のおこぼれを狙っている様だ。

この小さな水場に朝夕中心に色々な野鳥が集まってくる。

小さな獲物だがカワセミも時々姿を見せる。

しかし、いつも居るのはこの子。ハクセキレイの♀。非常に愛嬌のある子だ。

平気で足元まで来て、子供がこぼしたパンくずを拾っている。

 それがオスのハクセキレイ、つがいのお父さんの方は何故かあまり人に近づかず、水面に浮かぶパンくずや昆虫類をフライングのタッチアンドゴーで採餌する。最初は一体何をやっているのだろう?水を飲むにしては回数が多すぎると思ったら・・と観察をして判明したもの。


昆虫のような生き物を咥えた。



水面に浮いたパンくずのようなものを拾った。

大きなパンくずにチャレンジ!

この時は確認だけで通り過ぎ。

撮影場所を移動したら同じパンくずに二度目のチャレンジ・・。

二度目に咥えていった慎重さ。これで何故水面を飛び回っているかが判った。