関東地方で見られるカラスの仲間は、各種の黒いカラスとカケス、オナガ程度。黒いカラスもハシブトガラスやハシボソガラスばかりで、ミヤマガラスやそれに混じって飛来すると言われるコクマルガラスや佐賀中心のカササギはまず見る事が出来ない。
関東ではオナガは浅草の老舗すき焼きやの欄間の彫り物にも有るほどで、日常的な野鳥だ。カケスよりは頻繁に10羽程の群れで移動する。最初に見た時には恐竜の図鑑で見た始祖鳥のような鳥だと思った。鳴き声は恐竜そのもので「ギャァ、ギャァ」だからカケスにも似ている。天は二物を与えずの典型の様だ。姿は綺麗だが声がどうしようも無いほど品が無い。練習中の下手くそなウグイスの囀りの半分でも良いから分けてやりたいほど。
尾羽が長い割には敏速な飛び方をする。なかなか飛行中の画像は撮れない。なおかつ正面や真後ろからでは何だか判らない野鳥なので、今回の様に真横からの画像が必要な野鳥だ。
この野鳥は頭の黒い部分に目が有り、余程幸運でないと目が写らない。暗い背景だと頭の上半分がスパッと切れたような画像になってしまう。この画像は我が家の西側に広がるミッション系の大学キャンパスの木にやって来たモノを部屋から写したもので、朝陽を浴びているため多少赤っぽい光になっている。
木の葉で全身がなかなか撮れていないが、やっと数枚尾羽の先までが見えるモノを探し出した。なかなかスマートで美しいシルエットではないか?大きさはヒヨドリが尾羽を思いっきり伸ばしたような感じだ。
全身の長さに比べるとシギやカモメのような水鳥程主翼が長くない。カラスと同じで仲間内でワイワイガヤガヤ非常にうるさい野鳥だ。