ここ5～6年の間、全国的にオオバンの数が増えたような気がするが如何だろう？関東はおろか九州でも、他のカモ類が居なくても水鳥と言えば黒いボディに白いくちばしのオオバンを見ない所は無いように思う。鹿児島の薩摩川内では数年前干拓地の農業用水路にまで溢れていた。
東京上野の不忍池でもここ数年オオバンやバンの数が増えた。オナガガモ、ハシビロガモに交じって地味だが実数は結構多い。
そのオオバンがジョウロの口のような蓮の花托を咥えてチョロチョロしているのを発見！どうするのかと思いきや、蓮の花托の穴に白いくちばしを突っ込んで硬い種をほじくり出して咥えていた。そのまま飲んだようにも見えるし、決定的瞬間を撮影出来なかったのは悔しいが、多分食べたのだろう、丸のみにするには決して大きくないサイズだし。
此の蓮の実、泥の中で数千年眠っていても開花するほど頑丈に出来ている。（※大賀ハス）やすりで削らないと芽が出ない代物だ。こういった生態を観察するのは大変面白い。
同時に、陸に上がったオオバンの足を見て驚いた。皮膚病じゃないだろうかと思うほどの不気味で異様な足をしている。ロンドンのキューガーデンの池に居たオオバンも同じだから、この足の異様さは持って生まれた形なのだろう。
体に対して足が異様なオオバン！
地面の何かを採餌中。
ハスの実の穴から種をほじくり出している。
器用に完全にほじくり出した瞬間！
池の水で洗って・・・多分食べたと思う。
