2021年1月22日金曜日

久しぶりに近所で数日間カワセミに集中してみた。 After a long time, I concentrated on the kingfisher in my neighborhood for a few days.

  15年前ならいざ知らず、ここ数年は野川やその他でもカワセミに遭遇しても2~3カット撮ればさっさとその場を後にして、別の被写体を追う癖がついてしまっていた。これって、ダイアモンド富士を一度撮れば、後は場所や時を替えて何回撮っても似たような絵にしかならないと思い飽きてしまうという筆者の悪い癖と一緒なのだと思うが・・・。

 でもカワセミの奇跡のような美しさは、誰がいつどこで出遭っても「おっ!ラッキー!良い事ありそう。」とカメラを持っていれば思わずレンズを向けたくなる被写体だろう。

昨日1月21日午後4時30分の野川土手。画面右下のカワセミに足を止めて見入る人々。

 筆者の場合、球磨川のヤマセミの場合はカワセミと違って何故かそうはいかない。今まで生態に関する文献や資料が殆ど無いため、いつ新しい生態に出遭うか判らないので同じ場所で同じシーンでも毎回連写してしまう。妙なものだと思う。

 カワセミの場合、最初は綺麗さに右向きや左向き、首をひねったり上を見上げたり色々なポーズで撮りまくったものだ。勿論、池や川の傍でもないのに自転車の古びたブレーキの音が「キーッ!」と鳴れば、「すわカワセミか?!」とキョロキョロしたりもした。これをカワセミ病の初期症状というらしいが、間違いなく筆者も罹っている。

 しかし基本的に留まっている野鳥の画像はあまり撮りたくない主義の筆者は、フェンスや樹木の枝に留まっていても基本的に餌を咥えているか、羽繕いしているか、何かを警戒しているか、撮影者のこちらをにらんでいるか、何かをしている時にのみシャッターを押す癖が付いてしまっている。

 これは、古くは中学生時代の蒸気機関車・鉄道に始まり、社会人になってからのアイスホッケー、サッカー、ウインドサーフィン、スキー―、スノーボードと動く被写体を追いかけて来た為、脳のどこかに基本的に動くモノに即シャッター反応するという、恐竜のDNAのようなものが少しだけ残っているのかもしれない。

 いずれにせよ、久しぶりにカワセミに集中してみて野鳥撮影の原点に戻ったような気がした。昨日など調子に乗って1日で2万3千歩(≒17㎞)も歩いてしまい、家に戻ってバテてしまった。

筆者はラップトップPCを背負って外出するので、携帯端末は未だにガラ系愛用中。

 昨日などは途中でバーダーの群れに出遭い、川の中の葦原でウグイスだかムジセッカのようなムシクイ系の野鳥を追い回しているので便乗して撮ってみた。あのウグイスの地鳴きのチャッチャッという大きな声ではなく似てはいるけれど明らかに声のスケールが小さく、藪の中を移動するのではなく、枯れ切った葦原から出たり入ったりするので、単なるウグイスではないような気がする。

皆さんカメラを抱えているのでどこかの野鳥撮影グループなのだろう。

 それはまた別の機会にアップするとして、三回分ほどのカワセミ画像が撮れたので、追々アップする予定。

 基本的に野川での撮影だが、一部武蔵野の溜まり水、沼地での画像もある。いずれも日の出から1時間後だったり夕方陽が傾いての撮影なので逆光も多い。

近すぎるとこういうシーンは撮りにくい。


このメスは羽繕いを20分ほどお付き合いした。


明治神宮の南池で良く撮れる絵に似ているが、野川では難しい。

逆光のカワセミは下手すると真っ黒けになってしまう・・・。

真冬にモエビでは無く小魚を獲れるのは腕が良いのかも?