吹雪が途絶えるといきなり青空になるので撮影は大変だ。自宅でこしらえた干し柿をポケット一杯に入れて保存食代わりにかじって進む。古希越えの団塊世代には少し厳しい環境だが、少ない野鳥に遭遇できた時はとても嬉しい。お願いだから冬眠中の熊には間違っても寝ぼけて出てこないように祈りながら、全く音のしない世界を楽しむ3日間だった。
その静けさをぶち破るのが木道の軋み音(きしみ)だ。特に早朝まだすべてが氷点下で凍っている場合の音は尋常ではない。陽が出て霜が解けて木と木と間の氷が水になってから木道には入ったほうが良い。これは去年も同じことを書いた気がする。
オリジナルの原色鳥類大図説は旧仮名使いなので読み難いが、イラストが素晴らしいので5年前神田の古本屋街で手に入れて以来、愛用している。